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「よれよれスーツ眼鏡さんはなんで急いでるんです？」
「ふはっ、それ俺の事やんな？」
「名前知らないから…」
私が尋ねると彼は笑う。
正直ここに連れられてきてから誰も自己紹介してくれてないんだから仕方ないだろ！いい加減にしろ！
「僕は鬱言いますぅ皆からは大先生とも呼ばれてるけど、まあ好きに呼んでや」
どういう名前だよと心の中で突っ込む。
流石に本名ではないと思うけど、もしそうだった時が失礼だから口には出さないけど。
「で、なんで急いでるかやっけ。そうやなぁ…いけない事してるから、やな」
「いけないこと」
「そ…ついたで」
早足で連れてこられた場所には白い扉。
横に付けられたプレートには“隔離室”と書かれている。
「……………」
中から僅かに何かが聞こえる。
なんか、不気味な感じだ。
「入るで、ゾム」
構わず鬱さんは扉をゆっくり開けた。
そこは扉同様白い部屋で、清潔感のある内装。真ん中にはベッドがあり、誰かが横になっていた。
近付き、顔を見る。
虚ろな瞳、ぶつぶつと何かを呟き続ける口、だらしなくその口からは涎が垂れているし、顔色もあまり良くなく…かなり様子はおかしいが、私はなんとなく誰か分かった。
「ずいぶん変わりましたねぇお兄さん」
「だいぶ落ち着いた方やねん」
私の呟きに答えたのはお兄さんではなく、鬱さんだ。
鬱さんは私を見つめ、目を伏せると…
「頼む」
「ゾムを、助けてやってください」
頭を下げた
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シトラス - めｯｯｯｯちゃ好きです!!!更新頑張ってください! (2021年12月21日 9時) (
レス) id: f57e900274 (このIDを非表示/違反報告)
リブロース(プロフ) - めちゃめちゃ好きです…スゴすぎる… (2021年12月3日 12時) (レス) @page27 id: 8939df14e0 (このIDを非表示/違反報告)
シュネー - え、好きです。面白いです！！幹部誰が来たんやろ………。更新楽しみに待ってます！ゆっくりでいいですよ！ (2021年11月30日 23時) (レス) @page27 id: 32127d00d4 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - とても面白いです、更新待ってます (2021年10月31日 1時) (レス) id: 315f24edd2 (このIDを非表示/違反報告)
まるみ(プロフ) - 待ってます。 (2021年9月21日 23時) (レス) id: 2e63e222b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフェオレを飲むゴリラ | 作成日時：2021年5月9日 20時
