検索窓
今日:16 hit、昨日:18 hit、合計:139,585 hit

197話 ページ48

母親はそう言いながら、私の首を血で汚れた手で力強く締めた。


『……』

その時の母親の瞳は、酷く澱んでいた。だが同時に、とても悲しそうだった。









朝、


私は目を覚まし、重たい足取りで鏡まで向かう。そして、自分の姿が映ると大きく溜息をついた。


『あー、やっぱり』


鏡には、死体の様に白くなった顔と、赤黒い手形のついた首が映っていた。






『おはようございます』


朝、ハイネックを身につけて仕事場へ向かった。中へ入るといつもの風景が広がっている……そう思っていた……が、


「「……」」


『(何、この空気)』


辺りは、まるでお通夜の様に暗い雰囲気に包まれていた。


『え、茉希さんが?』


(何故か瓶を持った)桜備大隊長さんから粗方話を聞いた私は、目を大きく見開いた。


『(道理で皆が静かな訳だ)』


かく言う自分も、大分落胆しているが。
その日1日、私は落胆した気持ちを抱えながら仕事をした。












そして、翌朝。
私はネザーにいました。(は??)

『(いい加減にしろ)』

朝早くに起こされたかと思うと、いきなり車に乗せられ、降ろされたかと思うと、ネザーの前。



………はぁ?



『(私、何も知らないんだけど??)』
(A.本人が話を聞いていないのが悪い)


周りを見れば見たこともない人間。
知らない隊員と一緒に行かないと行けないって……地獄かよ。


Aが配属された隊は、皆緊張した顔でネザーの中へと足を踏み入れた。
(Aさんが配属された隊は原作とは一切関わりありません)


『(暗……)』

この隊の隊長であろう人物は、的確に私達に指示を出す。

と、その時だった。


「隊長!目前に焔ビトを確認しました!!」


1人の隊員がそう叫ぶと同時に、焔ビトが私達に襲いかかってきた。


『(多いな)』


襲いかかってくる焔ビトを鎮魂していると、背後で叫び声がきこえた。


視線を動かすと、そこには焔ビトに殺される隊員の姿。


「飯原!」

1人がそう言って視線を向けると同時に、違う焔ビトに殺される。


そうやって、私のいた隊はどんどん減っていった。


「何故、こんな事に!?」


隊長である人間が狼狽えた時だ。倒れていた隊員が1人、また1人と起き上がり、


「あ゛あぁぁあああ!!!」

隊長と私達に、攻撃を仕掛けてきた。


私は1人の首を刎ねると、隊長さんへ目を向けた。


『……なんだ』



死んだのか。


そこには、血を吐きながら虚ろな目で立ち上がる、隊長さんの姿があった。

198話→←196話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (143 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
593人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

トギリ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!!丁度お話が切れたので、次は続編で楽しみにしててください!! (2021年2月18日 3時) (レス) id: 3f55fcc611 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 戯言さん» ありがとうございます!!最近更新スピード遅いですが、頑張ります!! (2021年1月17日 20時) (レス) id: d62e5fc86b (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - とても面白かったです!!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2021年1月4日 22時) (レス) id: ea7a9b2bb6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トギリ | 作成日時:2020年11月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。