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154話 ページ5

『私はアーサーや森羅、第8のみんなが大好きだよ(笑)』

アーサー「……!!」

『寧ろ、感謝しかないぐらいにね』


これは嘘ではない。本当の事だ。


アーサー「……そうか」


アーサーはそう言うと私の前まで近づき、私の手をとった……そして、


『(え……?)』

アーサー「……」


口付けした。




この行動に、流石の私も驚いてしまった。


『ちょ、アーサー!?』


アーサーは口付けを終えると、私に視線を絡める。
そして、まるで何もなかったかのように言った。


アーサー「……A、俺は騎士王であり、キャメロット城の主だ」

『……』

アーサー「騎士王が、姫に忠義を、忠義を誓うのは、当たり前だろう?」

『(あぁ……この子は、本当に)』


私は目をスッと細めて微笑した。


『……そうだね。なら、騎士王アーサー・ボイル殿。貴殿にお願いがあります』

アーサー「なんなりと」

『私の、良き相談相手になってください』

アーサー「フッ、かしこまりました。姫」


そしてアーサーは、海のようにキメ細かく輝く瞳で、力強く誓った。


『……ふ、あははは(笑)』

アーサー「フッ……」


そこに笑いが自然と込み上げてきたのは、必然だろう。







アサコ「(いったい、何が……)」


飲み物を買いに行っていたアサコは驚いていた。なぜなら、先程のアーサーとAの空気はどこにもなく、逆に楽しそうだったからだ。


アサコ「(まぁ、良かった)」







そして数分後、森羅はやってきた。
森羅がやって来たことにより、私たちはアサコさんにお礼を言って別れた。



そして、その帰り道。

森羅は考え込んでいるのか、ずっと下を向いていた。


アーサー「……面倒をかけやがって。俺とAがいなかったら、どうなってたんだよ」


アーサーがそう言うと、森羅はハッとして立ち止まり、こっちを振り向いた。そして


森羅「……あぁ、今回ばかりは、悪かった。Aも、ありがとな」


謝罪した。


アーサー「……!!」


アーサーは森羅のその言葉に大きく目を見開き、腰に提げていた(?)剣を森羅へ振った。勿論、森羅はそれを避けたけど


森羅「うわっ!?っと、っと……!!」

アーサー「森羅がそんなに素直なはずがない……!」

森羅「はぁ……!?俺は結構素直だよッ!!てめぇ、みたいな嫌なやつ以外にはな!!」


森羅がそう言い終えると、アーサーは「フン」と鼻で笑って、剣を直した。

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トギリ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!!丁度お話が切れたので、次は続編で楽しみにしててください!! (2021年2月18日 3時) (レス) id: 3f55fcc611 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 戯言さん» ありがとうございます!!最近更新スピード遅いですが、頑張ります!! (2021年1月17日 20時) (レス) id: d62e5fc86b (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - とても面白かったです!!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2021年1月4日 22時) (レス) id: ea7a9b2bb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トギリ | 作成日時:2020年11月15日 17時

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