179話 ページ30
私が戻った時には、もう既に森羅達が他の焔ビト達を鎮魂していた。
森羅「A!やっと見つけた!」
アーサー「どこにいたんだ?」
2人は私に詰め寄り、どこにいたのか聞いてくる。
『アッチにもいた焔ビトを鎮魂してたの』
勿論、焔ビトと話していた事は内緒だけどね。
パーン「……Aも見つかった事だ。状況を一旦整理しよう」
パーン中隊長さんはそう言って、話し出した。
……簡単に纏めると、パーン中隊長さん達も御神体が破壊の為の道具だって知ったみたいだ。
パーン「スコップ、他に何か知っている事はないか?どんな事でもいい」
そう聞くと、スコップの隣にいたヤータが、石版を集めていたと教えてくれた。
そしてその数はもうかなり集まっているらしい。
リヒト「その石版が、御神体の力を発動するキーなのかい?」
ヤータ「さぁなぁ?だが、焔ビト達のリーダーが石版を集めるよう指示してたのは確かだぜ」
ヤータがそこまで言うと、スコップはおもむろに手を頭まで持っていき、鬼のツノの形を作る。
スコップ「そいつにはこんな風に恐ろしいツノが生えててな?」
環「えぇ!?」
森羅「ツノ持ち!」
リヒト「鬼の焔ビトがいるのか……!?」
その言葉を聞いた瞬間、3人は驚いた声をあげる。
スコップとヤータは鬼の焔ビトの事を知らないのか、頭に?を浮かべている。
パーン「ピゥ〜……」
パーン中隊長は鬼の焔ビトとなると話は別だと言い、悩むように腕を組んだ。
周りも、先程の落ち着いた様子とは打って変わって、焦っは表情をしていた。
『(簡単だと思うけどな……)』
(それは君だけです)
だがそこで、笛を吹くのを止めたパーン中隊長さんが口を開いた。
パーン「しかし、奴らが御神体を大爆発させて、大災害を起こそうとするのは無視できない」
こうしている間にも、恐らく焔ビト達は大爆発を起こそうと動いているのだろう。もしくは、私たちを殺そうと。
『(あーヤダヤダ。……お家帰りたい)』
私が1人陰湿な空気を放っている時だった。隣にいたネガ君が話しかけて来た。
武「えっと、キルギア……隊員?行きますよ?」
『え……?』
どうやら、私が1人ホームシック状態になっている間に、話が終わってしまっていたようだ。
環「A、ちゃんと作戦聞いてたか?」
環ちゃんがジト目で私を見る。
……そんな顔されたら
『………うん。勿論(聞いてませんでした)』
こう答えるしかないよね?
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トギリ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!!丁度お話が切れたので、次は続編で楽しみにしててください!! (2021年2月18日 3時) (レス) id: 3f55fcc611 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 戯言さん» ありがとうございます!!最近更新スピード遅いですが、頑張ります!! (2021年1月17日 20時) (レス) id: d62e5fc86b (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - とても面白かったです!!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2021年1月4日 22時) (レス) id: ea7a9b2bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トギリ | 作成日時:2020年11月15日 17時