174話 ページ25
そんな会話をしている間にも、焔犬は私たちに襲いかかろうとしている。
リヒト｢どっちだっていい！逃げろ！！｣
その声を合図に、私達は焔犬から逃げた。
スコップ｢だから言っただろ！話の通じる相手じゃないって！！｣
パーン｢『そりゃ犬ならね(な！)』｣
近くにいた焔犬達を無事鎮魂した(鎮魂してくれた)後、パーン中隊長さんはスコップに話しかけた。
パーン｢犬なら犬ってちゃんと言えよ｣
スコップ｢こんな所に人がいるわけねぇだろ｣
『確かに……』
パーン｢っ……｣
スコップはそういうと、目からポロポロと涙を零し始めた。
スコップ｢俺の仲間は、あの犬達に食い殺された……これでも反撃はしたんだ！！ただ……｣
パーン｢……ただ？｣
スコップ｢アイツらの親分が、更にヤバいやつで！！どうしようもなかったんだよぉ！！｣
スコップはそこまで言うと、またポロポロと泣き出してしまう。
私はそんなスコップ正面に向ける。
スコップ｢？、A？｣
『……そっか、凄いね。君達は』
スコップ｢え……？｣
『強い相手に仲間たちと一緒に立ち向かって、傷ついて、それでも挑んだんでしょ？｣
スコップ｢、おぅっ……！！｣
『それって、誰しもが出来る事じゃないよ。……よく頑張ったんだね。偉い偉い』
そう言って私は、スコップの頭を撫でた。何度も何度も、泣きじゃくる赤子をあやす様に。
スコップ｢っ、うぅぅぅ！！｣
するとスコップは先程とは比べ物にならない程泣き出した。
『(ありゃりゃ……)』
私は、腕の中で泣いているスコップを撫でながら、ずっと考えていた。
……先程から聞こえてくる、女性の声について。
『(なんだろ、この声……)』
森を守って……森を守って……
何度もひたすら、その言葉を発している。
『(森を守って……か…………)』
私は瞳を閉じた後、スッと開けた。
『(やるだけ、やってみようか)』
そう意気込んだ時だった。先程まで腕の中で泣いていたスコップが、涙を拭き地面へと降りた。
スコップ｢分かっただろ？相手はこっちを一方的に攻撃してくるヤツらだ！話なんて出来やしない！｣
スコップは小さな体を一生懸命使いながら、説明する。
森羅｢スコップ！｣
スコップ｢ん？｣
森羅｢御神体の事を教えてくれ。……あれは、いつからあるんだ？｣
森羅の問いに、スコップは腕を組んで悩んだような表情をした。
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トギリ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます！！丁度お話が切れたので、次は続編で楽しみにしててください！！ (2021年2月18日 3時) (
レス) id: 3f55fcc611 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります。応援してます！！ (2021年2月15日 21時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 戯言さん» ありがとうございます！！最近更新スピード遅いですが、頑張ります！！ (2021年1月17日 20時) (レス) id: d62e5fc86b (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - とても面白かったです！！更新頑張ってください！！ (2021年1月16日 10時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2021年1月4日 22時) (レス) id: ea7a9b2bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年11月15日 17時
