172話 ページ23
『(みんな元気ないな……)』
(そりゃそうだろ)
リヒト「森羅君の言う通り、少し小さくはあるけど、天照ですよ」
リヒトさんは双眼鏡を覗き込みながらそういった。
環「本当に天照なの!?」
パーン「違ったにしろ、そっくりな物がこんな所にある事事態おかしい……下に降りて調査しないとな」
モグラ君……いや、スコップが言うには、天照はオアシスの中央にあるらしい。
私達は、スコップの案内の元天照へと向かった。
『(天照…か……)』
パーン「どうした」
私が天照擬きを見ていると、パーン中隊長が声をかけた。
『……いえ、私……どうも天照は、好きになれないんですよね』
パーン「好きに、なれない?」
『こちらの話です。気にしないで下さい』
パーン「そうか……」
人間の作った歴史や文化、建物は好きです。脆く弱いもの達が力を合わせ作り上げた結晶ですから……でも何故か、
『(アレだけは、好きになれないん
だよなぁ……)』
そんな不思議な気持ちを抱えながら、私達はオアシスへと足を踏み入れた。
武「所々に人工物がありますね?」
オグン「あぁ、こっちにも……大災害の前の時代の物が多いな」
2人の視線の先には、壊れて錆びてしまった信号機や、木に飲まれるように潰れた車があった。
環「この木も、普通に健康に見える……」
リヒト「御神体はこの先……北西の方向だ」
みんなはそれぞれ、御神体について話しているが……私にはさっぱり分からなかった。
スコップ「なぁ、お前!」
『なーに、スコップ』
スコップ「お前はなんでオレを抱いてんだよ!」
『だって、丁度いい大きななんだもの。後、私の名前はA。A・キルギアだよ』
スコップ「あ、あぁ……わかったよ」
スコップは渋々と言った表情で、私に抱き抱えられている。……うん。可愛い。
スコップ「オアシスの中心に近づいて来たぞ」
歩いてしばらくすると、スコップはそう言った。そして、近くまで来ると、「待て」と言って私たちを止めた。
スコップ「見ろ!柱にまで来たぞ!この柱は、御神体を囲むようにしてたってるんだ!」
森羅「じゃあ、もうすぐそこに!!」
スコップはそう言う森羅の言葉を否定し、話しだした。
ここから先は、どうやら族達……スコップやヤータ達を追い出したヤツらの縄張りらしい。
パーン「こちらとしては調査が目的な以上、なるべく交戦はしたくない」
スコップ「あの連中と交渉なんて無理だぜ!!」
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トギリ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!!丁度お話が切れたので、次は続編で楽しみにしててください!! (2021年2月18日 3時) (レス) id: 3f55fcc611 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 戯言さん» ありがとうございます!!最近更新スピード遅いですが、頑張ります!! (2021年1月17日 20時) (レス) id: d62e5fc86b (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - とても面白かったです!!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2021年1月4日 22時) (レス) id: ea7a9b2bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トギリ | 作成日時:2020年11月15日 17時