171話 ページ22
ゴンちゃんは悲しそうに瞳を揺らした
あと、私の頬をペロリと舐めた。
『……励ましてくれるの?』
ゴンちゃん「ガウ!!」
ゴンちゃんは力強く頷く。
『(笑)』
私はゴンちゃんを胸元まで抱き寄せ、口を開いた。
『……どうしたらいいのかな?』
ゴンちゃん「ガゥ?」
『`面倒なものは全部壊せばいい`……アマイモン兄さんはそう言ってたけど、壊したらつまんないしねぇ……』
ゴンちゃん「ガァ、ガウゥ!!」
『え、アマイモン兄さんの言う通り……?あぁ……ゴンちゃん達は地の王の眷属だもんね……そりゃそっか……』
ふぅ、とため息をつくがゴンちゃんは頭に?を浮かべている。私はそんなゴンちゃんの頭を一撫でして、言葉を発した。
『さて、寝よっか』
そう言って、ゴンちゃんをアッチへ帰す。
『……』
ゴンちゃんが居なくなり、静かになった空間で私はもう一度呟いた。
『……寝よ』
と。
私は、立ち上がり皆が寝ている所まで向かい浅い眠りについた。
・
次の日の朝。私達は、裂け目へと向かっていた。
ヤータ「オアシスはもうすぐだ」
モグラ君「オレのナビのおかげで静かな旅路だろ?少しはオレを信用しただろ??」
パーン「信用も何も、我々はこの地の事を知らなすぎる。モグラとカラスの手も借りたい気分だよ……」
パーン中隊長さんは、困った顔をしながらそんな事を呟いた。
『はぁ……』
環「A……その欠伸何回目?」
『……わかんない』
環「はぁ……」
車を走られ数十分後、大きな岩山の前までやってきた。
モグラ君「この岩山を登れば、オアシスを一望できる」
武「えぇ〜!これ登るのぉ〜!?」
リヒト「えぇ、無理でしょ……」
『(そうかな……簡単に登れそうだけど……)』
(違う、多分それあなたぐらい)
皆が嫌そうな顔をする中、森羅とヤータが先に様子を見に行った。
2人?(いや、1人と1匹かな?)が見に行っている間に、モグラ君はリヒトさんにガスの心配はないと伝えていた。
…確かに、最初の頃よりかは空気が違う。
『モグラ君、ガスっていつから発生してるの?』
モグラ君「オレはモグラ君じゃなくてスコップだ!!…さぁな、気づいたらガスは充満してたよ」
『そっか……』
少しして、森羅達は戻ってきた。そして、驚くべき事を私たちに伝えた
パーン「天照……だと!?」
リヒト「……我々も行きましょうか」
リヒトさんの言葉に、私達は岩山を登り始め、ようやく頂上へ辿り着いた
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トギリ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!!丁度お話が切れたので、次は続編で楽しみにしててください!! (2021年2月18日 3時) (レス) id: 3f55fcc611 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 戯言さん» ありがとうございます!!最近更新スピード遅いですが、頑張ります!! (2021年1月17日 20時) (レス) id: d62e5fc86b (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - とても面白かったです!!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2021年1月4日 22時) (レス) id: ea7a9b2bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トギリ | 作成日時:2020年11月15日 17時