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152話 ページ3

アサコさんが着ぐるみ達を診ている間、私はずっと窓から外を眺めていた。


『(……あの子、誰なんだろ)』


Aは考えていた。先程、森羅の意識を乗っ取っていた少女の事を。


アイリスと同じ髪色に瞳……そして極めつけは、


『(声…か…)』


そう。先程の少女、リッキーちゃん(勝手に命名)は、アイリスの声と´´似ていたのだ´´


『まさか、ね……』

アーサー「何が´まさか´なんだ?」

『アーサー……』


どうやら、私がリッキーちゃんの事を考えている間に、着ぐるみ達の診察は終わっていたようだ。


『なんでもないよ』

アーサー「……そうか」


アーサーはそう一言言って、私から視線を逸らした。


『(怒っちゃったかな……)』


私がそう思った時だった。カーテンの開くような音が聞こてきたと同時に、マンバン君の「森羅!」と言う声も聞こえてきた。


私はその言葉に反応し、視線を動かす。するとそこには、真剣な表情をした森羅の姿があった。


『……大丈夫?森羅』

森羅「あ、A!……ごめんな、俺……」


森羅は表情を曇らせ、私に謝る……恐らく、暴走により私に迷惑をかけたとでも思っているのだろう。
その言葉に私は、首を横に振った。


『……ううん。私は大丈夫。……無事で良かったよ、森羅』

森羅「…!……ありがとな……あの、」



森羅はそう言い終わると、また真剣な表情へと変わり、パーン中隊長さんに話しかけた。




森羅「アーグ大隊長と、話をしてきても……よろしいでしょうか……?」
















アサコ「森羅くん、遅いですね……?」

『そうですね……』

アーサー「……」


アサコ「(き、気まずい……!)」


森羅がアーグ大隊長と話し追えるまでの間、私たちは門の外で森羅の帰りを待っていた。

だが、私とアーサーは先程の事もあり、まぁ気まずいのだ。

例えるなら、一緒に登校をしている友達と喧嘩して、帰り一緒に帰ろうか迷っている感じだね。
(↑何言ってんだろ)


『(どうしよっかな……)』


私がそう考えていた時だった。


アサコ「わ、私!何か飲み物買ってきますね!!」

『え……?』

アサコ「そ、それじゃあ……!」


アサコさんが、いきなりそんな事を言い出したかと思うと、走って自販機まで向かってしまった。


『(ありゃりゃ……)』

アーサー「……」

『(あちゃ〜)……』



誰か、助けてください。私、A……こんな状況にあまりなった事がありません。


アーサー「……なぁ、A」

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トギリ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!!丁度お話が切れたので、次は続編で楽しみにしててください!! (2021年2月18日 3時) (レス) id: 3f55fcc611 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 戯言さん» ありがとうございます!!最近更新スピード遅いですが、頑張ります!! (2021年1月17日 20時) (レス) id: d62e5fc86b (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - とても面白かったです!!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2021年1月4日 22時) (レス) id: ea7a9b2bb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トギリ | 作成日時:2020年11月15日 17時

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