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150話 ページ1

『え……?』


前の方から、アーグ大隊長さんがそれはまぁ全速力で走ってきたのだ。


『(え、ちょ、なに?)』


私はそれに驚き、思わずピタリと止まってしまった。
私が止まった事により、アーグ大隊長さんとの距離はどんどん縮まり、やがて……


アーグ「はぁ……はぁ……」

『……』


私の目の前までやってきた。


『(どうしたんだろ……)』


私がそう思いアーグ大隊長さんへ視線を動かした時だった。


アーグ「き、君……!!」


アーグ大隊長さんは、バッと頭を上げ私の顔付近まで近づき、大きな声で言った。


アーグ「わ、わ、わ……私を、焼いてくれないか!?」

『(……へ?)』



拝啓、兄上達。
私、ドMの上官に会いました。






パーン「ちょ、いきなり何言い出してるんですか!?」


私とアーグ大隊長さんのやり取り気づいたパーン中隊長さんが、間に入る。


『……』


まぁ、私は未だに驚きで硬直状態なんだけどね。


アーグ「あぁあ、邪魔をしないでくれ!私は今、新たなアドラに心が弾んでいるのだよ!!!」

パーン「何訳の分からない事言ってるんですか!」

アサコ「ちょ、おじい様!!Aさんに失礼ですよ!!」

『(キャラ濃い人多いな……ほんと、)』
(君が言うなって)


アサコ「Aさん、大丈夫ですか……?」

『……あ、はい。大丈夫ですよ』


アサコさんが私に話しかけた事で、一気に意識は浮上した。


アーグ「君、頼むよ!どうか私を焼いてくれ!!」


アーグ大隊長さんは、パーン中隊長さんに羽交い締めにされていると言うのに、負けじと私に話しかける。


『(この人、根性あるな……)』


アサコ「あ!Aさん!!大丈夫なんですか!?」

『大丈夫ですよ』

アサコ「いえ、そうではなくて……!!あの部屋に飛ばされたじゃないですか……!!」


そう言って、アサコさんは酷く割れた窓を指さした。


『(あ、そっちか)大丈夫でしたよ。怪我もしてません』

アサコ「(ホッ)なら、良かったです」


私は、自分がいない間どうなったのかをアサコさんに聞いた。





パーン「……」

アーグ「とうかしたのかね?」


パーンがいきなり静かになった事に疑問を抱いたアーグは、パーンに問いかけた。


パーン「あ、いえ…大したことではないのですが…あの子」

アーグ「ん?あぁ!!あの子かい!?やはり君もそう思うだろう!?」

パーン「いえ、あなたの言いたいことは分かりませんが…少し、妙ではありませんか?」

アーグ「妙……?」

151話→



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トギリ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!!丁度お話が切れたので、次は続編で楽しみにしててください!! (2021年2月18日 3時) (レス) id: 3f55fcc611 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 戯言さん» ありがとうございます!!最近更新スピード遅いですが、頑張ります!! (2021年1月17日 20時) (レス) id: d62e5fc86b (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - とても面白かったです!!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2021年1月4日 22時) (レス) id: ea7a9b2bb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トギリ | 作成日時:2020年11月15日 17時

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