93話 ページ44
『(やっと着いた)』
浅草に着いて数十分……やっと、第7の拠点についた。拠点からは、大きな音と声が聞こえくる。
『もう始めてるね』
ヒカゲ｢行くぞ！A！｣
ヒナタ｢早くしろ！A！｣
紺炉｢ヒカ、ヒナ……そんなに急ぐな｣
私達は森羅とアーサーのいる裏庭へと向かった。
紺炉｢お、やってるな｣
ヒナタ・ヒカゲ｢やってるな！｣
『元気だねぇ……』
裏庭へ着くと、森羅・アーサーＶＳ紅丸さんの組手(という名の稽古)が始まっていた。
私はそれを観戦する。
『(紅丸さん……強いな)』
2人の相手をしているのに、一切攻撃をしていない。それに何より、全くと言っていいほど無駄な動きがなかった。
『(私もやってみたいなぁ……)』
突如、紅丸さんが人差し指と中指をぴんと立て、炎の圧のようなものを出す。
紅丸｢もう十分だ｣
アーサー｢もう？｣
アーサーが不服そうな声をあげる。
紅丸｢筋はまぁまぁだが、当たる気がしねぇな。お前らの攻撃には意外性がねぇ。足りねぇもんがあるんだよ｣
森羅｢足りないもの？｣
紅丸｢なんだか分かるか？それは……必殺技だ｣
森羅｢必殺技！？｣
森羅は目を輝かせながら、言葉を繰り返す。
『(必殺技か……)』
私はふと、己の手を見つめた。
そういえば、私にも必殺技とかないなあ……この際作ろうかな。
リヒト｢いやぁ、ほんと凄いですね。新門 紅丸大隊長さん｣
『本当ですね……って、リヒトさん。貴方いつからそこに？』
リヒト｢え、結構前からいたんですが……気づいてませんでした？｣
『はい。気づきませんでした』
リヒト｢……Aさんって、時々傷つけるようなこと言いうよね｣
『そうですか？』
リヒト｢(無自覚かよ……)｣
紅丸｢A！｣
私とリヒトさんが話していると、突然紅丸さんに私の名前を呼ばれた。
『どうしましたか？』
紅丸｢次はお前の番だ｣
『え？』
紅丸｢組手だ組手｣
『いや、森羅とアーサーは……ぁ』
そう言いながら私は辺りへ視線を動かす。そして、視界の中に入ったのは、ぐったりと倒れた森羅達だった。
『(あー、なるほど)』
状況を察した私は立ち上がり、紅丸さんの前まで歩く。
『よろしくお願いします』
紅丸｢おう……まずは、そうだな。先にどちらかの手首を掴んだ方が勝ち…ってのはどうだ？｣
『了解です』
手首、か……掴めるかな。
紅丸さんは、紺炉さんに森羅とアーサーを起こし、私と紅丸の組手を見させろと言った。
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トギリ(プロフ) - 風来坊さん» 風来坊様、ありがとうございます！！自分もずっとニヤニヤしてますw応援していただき、ありがとうございます！！ (2020年9月19日 16時) (
レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - 初めまして！若とのやりとりや紺炉さんとの絡みが好きすぎて毎回楽しみにしています！紺炉さん好きなのでニヤニヤが止まりません。これからも頑張ってください！！！ (2020年9月16日 0時) (レス) id: 0f7296ecf6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 紅蓮さん» 紅蓮様、ありがとうございます！面白いと言っていただけて本当にありがたいです！これからも更新頑張りますね！！ (2020年9月15日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮 - 初めまして! 炎炎ノ消防隊×青の祓魔師 はじめて読ませていただきましたが、とても面白いです!これからも、更新頑張ってください! (2020年9月14日 0時) (レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 氷香さん» 氷香様、ありがとうございます！そう言っていただけて、作者はとても嬉しいです！！更新頑張ります！ (2020年9月13日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年8月16日 13時
