罪の告白*陸 ページ9
*
「…ん…」
正直言えば、こんなことになるとは思っていなかった。
意識して見てみれば、嫌が応にも気付いた。
Aの身体は、とても艶かしい。
細身なのにそれに合わない豊満な胸。
雰囲気が大人の女…。
既に、誰かの女であることが。
だから、俺は真っ先に信じた。
Aの今までの経緯を聞いて、本当に鬼と暮らしていたと信じたのだ。
本当なら信じないが、その鬼は鬼のくせして人のように誰かを愛したのだ。
……嫉妬心が沸き起こる。
一目惚れだったが、Aを綺麗にしてしまった顔も知らない鬼。
…斬り殺してやりたい。
と言うか嫉妬を向ける以前に、鬼だ。滅殺対象だ。
Aも本来なら許される立場じゃない。
Aは、俺を受け入れることを罰だと思っているだろう。
それでもいい。
「…と、冨岡さん…っ、あ…」
「…義勇だ。義勇でいい」
「…義勇さんっ…
私…、忘れられないかも、しれませんよ?」
「それでいい…。今は俺に集中しろ…」
Aの唇に吸い付き、何度か角度を変えて深い口付けをする。
離れるたびに苦しげに吐き出される息。
舌を絡めると、躊躇うように応えてくる。
その最中に、義勇はAの寝着に手を掛けた。
帯を緩めて、緩くなった肌と寝着の間に手を這わせる。
ふに…と柔らかい膨らみを遠慮がちに手に収める。
そして
寝着がずり落ち、真っ白な肌が現れた…。
「…!」
それを見た義勇の目は、焦りを灯していた。
固まった義勇を見て、Aは少し驚いていた。
「義勇…さん…?」
不意に、義勇が虚無を宿した目で、Aの鎖骨から谷間をなぞった。
その手につられてAは自分の身体を見た。
「…え。…これ…」
*
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renkon(プロフ) - 林檎さん» ヒィぃ嬉しい...最後ちょっと雑だったけど伝わって良かった...ありがとうございます!! (2020年7月22日 1時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - 桃さん» あざす!!!!!!!感想ありがとうございます!! (2020年7月22日 1時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 超 感 動 !! 黒死牟大好きなので最高でした! (2020年1月31日 0時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 黒死牟推しです。とにかくキュンキュンしました!大好きな黒死牟にお姫様抱っこされたり、キスされたり…もう、最高!! (2020年1月15日 22時) (レス) id: 7ebd909b21 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - 無気力人間Aさん» ほんとですか!?やったー!お相手が鬼ならばBADにするしかあるまい!!と考える人間なのでそう言って頂けて嬉しいです。 (2020年1月14日 23時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:renkon | 作成日時:2019年11月18日 22時