おはざーす！ ページ10
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それから船に乗り、島が見えなくなった。
海になんて出たことないわ。
海軍も、ドンキホーテファミリーの船も、何も見えない。
随分と沖に来た。
「よし…コラさん起こすか。」
ずっと眠らせていた←
彼の体に軽く触ると、コラさんはハッと目を覚ます。
「ロォォ！……て、は？」
「おはざーす。
よく眠れましたか」
もうすっかり夜は明けていた。
「お前っ、…あれ？
ここはどこだ！？」
「海の上。
ちょっと話を聞いてくれないかい、コラさん」
「…そうだお前…
何で俺の名前知ってんだ。あとローのも。」
敵意丸出し。そりゃそーっすよね！
見ず知らずの女に拉致られたようなもんっすよねぇ！
「とりあえず、自己紹介する。
私は十二地A、ピチピチの19歳だ！」
「そうか、俺は…あー…コラソンてのはコードネームなんだが…」
「知ってる。ロシナンテだろ。
あと26歳。」
コラさんがビビってる。
可愛いな←←
「私は別の世界から、アホ神のご意向によりコッチに来たんだ。
コラさんを救うためにね。」
「俺を救う？…まぁ救われたが…
別の世界ってなんだ」
「そーだなー…こっちの世界の事が、筒抜けの…世界？っつーの？」
「…どういう事だ？」
「本当なら、私の世界とこの世界は干渉出来ねェんだ。
この世界を作った尾田さん以外な。
まぁそこら辺は置いといて。
簡潔に言うと、私は、この世界を一方的に知ってる世界から来たんだ。
けど、この世界の人間は私の世界を知らない。これ鉄則。
何でも知ってるぜ、この世界の未来もな」
ある程度だけどな←
「何となく…分かった…」
「おお！スゲェなコラさん。私の説明で理解するとは！」
「それは分かったが！
ローを探してくれ！何でも分かるんだろ！？」
「そうさ、ローさんの行く末も知ってる。だからこそ、コラさんはローさんに会っちゃならねェ。」
「…お前、俺を救いに来たっつったな…。
つまりなんだ、…俺は本来、あの場で死ぬ運命だったと？」
「…言いたかねぇけど、うん。
でもローさんにも、ドフラミンゴにも、もちろんセンゴクさんにも会わなければ、コラさんを死んだことにできる。
私からすれば今は過去で、重要なのはこの後だ。
コラさんが生きてることを世間が知ってはいけない。
生かしておいて、縛るようだけど…
うぐ、ごめんなさい…」
「…俺は、死ぬべき命だったんだな」
「…」
…なんか、重い…
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作者名：renkon | 作成日時：2020年4月23日 12時
