ヒマ ページ37
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コラさんが水探しに旅立ってから随分たつ。
あー、迷子になってなきゃいいけど。
私はと言うと、随分回復してしまったので、そこら辺の雑草に石木材をかき集め、 簡易なテントを作りました。
しかし、作った後また体力消耗で地べたに倒れていた。
コラさんと、元気になるまで能力使わない約束しちゃったけど大丈夫★
超回復したことにすれば良し！
「はぁー……。
便利だけど便利じゃないな、この能力…。」
もっとバンバン能力使おうと思ってたのに。
大規模地崩しやってから全然…体力が…。
もっと効率的なやり方を考えよう。
…しかし、こういう便利さも考えものだよな。
あまり考えないようにしてたけど…。
某錬金術師漫画の主人公君は、最終的には錬金術を否定的な感じの事を言っていた。
「おーい神様ー。
所詮はアホ神のお前が考えた事だぜ。
欠陥があるよ、この能力は…。」
なーんて、もうアイツはこの世界を見ちゃいねーだろーな。
すると、空から見慣れた紙が降ってきた。
−−−−−
君がその便利の塊みたいな能力に溺れず、堕落しなけりゃいい話さ。
それと俺はアホ神じゃないぞ！
結構ちょいちょいアホ神呼ばわりしてたけど！
それじゃ頑張れ★
−−−−−
「あ……」
見てんだ。アイツ。
えー、見てんのー…。
「まぁ、だよな。
便利さに頼りすぎず…。秩序を保ちつつ能力は使おう…」
秩序の意味とかよく知らねぇけど★
ふー…
空を眺めると、鳥たちが飛んでいる。
あー、気持ち良さそう…。
コラさん早く帰ってこないかなー…。
ちょっと寂しい。
「…ぐすっ…」
あっ、ちょっと涙ぐんできた。
日が段々と傾いてきた。
少し肌寒くなってきたが……眠くなってきた。
寝てしまえ。
風邪引くかもしれないけど知らん。
眠いんだもん。
それに能力使ったから体動かすの辛いし
コラさんー早くー。
寂しいよ…私。
そして意識を飛ばした。
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作者名：renkon | 作成日時：2020年4月23日 12時
