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挟み撃ち ページ27
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しげみから出て、再び歩き出した。
充分に警戒しながら周りをキョロキョロしながら進んでいた。
もちろん、さっきの狼さんがまだ近くにいるかもしれんので、そっちも気を使……
ガルルルルル…！
ま、さか…！
私とコラさんはその唸り声に反応し、ギギギと首を回した…
横のしげみから狼が現れた。
しかも、さっきの狼さん。
…でかい。
あれーっ…さっきの肉どうしたんだよ…
ヨダレを垂らしじっとこちらを見つめている。
噛み付いてやる準備は万端のようだ。
私とコラさんは頷きあうと、方面はそのまま、一直線に走り出した。
それはもう、全力で！
後ろからドドドドと追いかけて来る音が聞こえる！
しぬっ、しんじゃう！
…そうだ、いいこと思いついた！
さっきの閃きといい、私ってサバイバル向いてんじゃないの。
コラさんの腕を引き、必死に能力を解いてと懇願する。
ジェスチャーを使いながらあれこれやっていると、何とか伝わったようだ。
コラさんが私に触れ、1人分の足音が聞こえ始める。
『何をする気だ！？』と言いたげな目でこちらを見るコラさん。
するとその瞬間、前方からも足音と唸り声が聞こえる。
「ウ"ォオオ"オ"オ"オンン！！」
「うそっ、前からもきたぁぁぁ！！！」
私達は立ち止まり、コラさんは反撃の用意をする。
しかし私の頭の中では別の事を考えていた。
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作者名：renkon | 作成日時：2020年4月23日 12時
