マツゲ☆ ページ21
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話しながらスタスタと歩くと、すぐに広場についた。
広場では、町の人達の活気で溢れかえっている。
逞しいな。
「…ほんとに小せぇ。
っと、役所は！」
「あそこだ」
コラさんが指差す先に『役所』の文字。
「見つけるの早いね。」
「そうか？…行こう」
「ちわーす…」
役所の扉を、ギシギシと音を鳴らし開けると、まつ毛パチパチの綺麗なお姉さんが本棚の前に立っていた。
何やら書類を抱えて作業中のようだ。
「あら、こんにちは
…見ない顔ですね。旅の方でしょうか？」
可憐な声に、コラさんが答える。
「あぁ、町長さんに会いに来たんです。
呼んで頂いても……うぉっ！」
ズテッ！と、
コラさんが隣でずっこけた。
「えっ？…あの、大丈夫ですか…！？」
お姉さんは心底驚いたようだ
それもそのはず。
「ちょ、コラさん！立ってただけなのに！
なぜ！」
「あああ、わりーわりー
すみません、大丈夫です」
コラさんのドジにはマジでビビる。
「それで、町長さんを…」
「分かりました。
呼んでくるので…少々お待ちください」
と待合室？というかソファの置いてある部屋に通された。
「綺麗なお姉さんだ」
「あぁ、まつ毛凄かったな」
「羨ましいぜ」
とため息を吐いた。
「まつ毛はスゲェ方がいいのか」
「だって綺麗に見えんじゃん」
ちょっと不貞腐れ気味にそう言うと、コラさんが思いがけないことを言った。
「あ？Aは十分可愛いよ、今のままで」
「へっ？？」
体が強張る。
なんだ、オトシ文句かこんにゃろっ…
「お世辞はやめろよコラさん」
「…バレたか」
「エッ！！そうなの！！！」
今日一番の大声←
「ってのも嘘。…うん、いずれ話す」
「…！？…お、おう」
よく分からんが…
これだけは分かるぞ。
私は遊ばれたんだ←←←
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作者名：renkon | 作成日時：2020年4月23日 12時
