サレダの街 ページ17
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森に山に、歩き進めて随分経った。
コラさんは幹に足を引っ掛けたり、苔に滑ったりしている。
ふと上空を見上げると、
「…あ…湯気？」
「民家の煙だ。
あと少しだな…！」
おー！あとちょいかぁ！
腹もそろそろ限界だが、それもあと少しとなると疲れも一気に吹き飛ぶ。
コラさんもしんどそうだけど…、流石鍛えているだけあって、私よりも余裕そう。
こけたり滑ったりした為出来た傷もあるが←
そろそろ昼飯時だなぁ…
すると、途端に視界が開けた。
「おお…！見た感じど田舎！」
背の低い建物がズラリと並んでいた。
人もいっぱいいて、何だか活気がある。
「おいA、あそこ飯屋っぽいぞ。行ってみよう」
そうコラさんが指差したのは、ウエスタンっぽい扉の飯屋。
…フーシャ村のマキノさんの店みたいだ！
さっそく中に入ろうとすると、コラさんは肩を柱にぶつけた。
「コラさん！？」
痛そう…
店のお客さんは「でぇじょうぶか兄ちゃん！」
と笑いながら接してくれる。
コラさんは苦笑いするとカウンター席に座っ…て後ろに倒れそうになったところを私が支えた←ドヤァ
倒れんだろうな、と予想がついていたため待機してたのだ！
「わりぃな、俺ァ昔っからドジっ子で」
「苦労してんな…」
「もう慣れたぜ」グッ
「いや、直すとこだぞそこは！」
コラさんが無事着席できた事を確認して、私も隣りに座る。
「…」
コラさん足長すぎて足の置き場が大変そうだ。
いいなぁ、そんな悩み欲しいわ…
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作者名：renkon | 作成日時：2020年4月23日 12時
