到着 ページ14
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風を受けて船を進めること1日。
何とか無事にたどり着いた。
グゥギュルルルル…
「さ、サラダ島…！
サラダァァァ！」
ギュルル…
腹が減ってサレダ島がサラダに見えてきた。
ボールに盛り付けられたサラダ…
「A…！落ち着っ」
ズテンッ
と言ったそばから何もない所でつまずくコラさん。
「うわぁぁコラさん！あんたも落ち着け！」
鳴りっぱなしの腹を何とか黙らせ、こちらもまた腹を空かせているコラさんに手を貸した。
「ぁぁ…わりぃ…！」
と引き起こそうとしたのだが…
「うひぇ！？」
力が入らず私はそのままコラさんにダーイブ←
「こっ、コラさん…ごめん」
「大丈夫だ…それより怪我してねぇか？」
「大丈夫っ！」
優しっ！
「俺たち重症だな…。早いとこ飯食おうぜ」
「そう言えば金あるの」
「……無ェ」
「…それはマズイ事態だぞコラさん！」
そだね、と同意すると、コラさんは私を抱きしめながら起き上がった。
…ん？……抱きしッ…！？
「さて、どうするか」
と言い、私の頭に手を置く。
私はコラさんの膝の上でプルプルと震えている。
コラさん…！初対面から思ってましたけどボディタッチ激しくね…！？
まだ会って1日だよ！？
大人だからなのか、慣れてんのか、
よく分からんが、私自身も嬉しいのかビビッてんのか曖昧。
そんな私を見てコラさんは不思議に思ったようだ。
「…A、お前顔赤いけど…大丈夫か！？
もしかして熱！？」
すごく心配して私の顔を覗き込む。
やめて！照れる！
てか顔赤かったのか…
「だっ、だだだだ大丈夫さっ！
それより、船近づけよう！」
サレダ島は、海岸から山！山！森！だった。
なんか、女ヶ島みたいな感じ。ジャングルではないけど。
船を岸につけると、ちょうどがっしりしたイイサイズの岩がゴロゴロしてたので、そいつらと船をロープで結び付けておく。
木じゃ、錨は作れなかったからなー。
ロープはさっきそこら辺に生えてる草で作った。
「…だいぶデケェ島だな」
「ね。中心部に街とかがあんのかな」
ここから見たところ、山と森しか見えん。
あーんど人気なし。
「行こう」
腹が空き過ぎてやばい。しぬ。
空腹で死にそうになるのとか初めてだわ。
2人で腹を鳴らしながら森に踏み込んだ。
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作者名：renkon | 作成日時：2020年4月23日 12時
