プロローグ2 ページ2
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「君、強情だね。こわー。
わっ、ゴメンてば！
おほん、まずは自己紹介しよう。
俺は、簡単に言えば神様。」
「ハァ？神ィ？頭イカれてんの？」
「ちょちょ！
何で驚きもしないのさ！
真っ直ぐに疑うとか何なの！」
「で？お前が神さんだったとして、何。
私は神に選ばれちったの？」
「そうだよ！」←
冗談半分のつもりだったが、コイツ曰くガチで選ばれたらしい。
「やー、俺たち神様にも色々あってさ。俺は、数多くいる神様たちの中でも下っ端の神なんだよ。
願いを叶える福の神やってんだけどね？」
「お前イタイやつだな。いい年した男が」
「うるさっ！黙って聞いてよ！
とにかく、俺は願いを叶える神なんだ。
…で、神様にも仕事っつーのはあってさ、何の法則だか知らないけど、俺の仕事は、担当地区で月に3人の願い事を叶えることなのね。それが出来ない場合、俺はキツーイお仕置きを受けなきゃならないのね？
で、俺の仕事事情はゴッド・ネットワークにより他の神様たちに全部筒抜けなのよ。」
「神様のくせに仕事があんのか。それに上下関係があると見たが、なかなかシビアらしいな」
「つまり俺が言いたいのはね？今月、まだ2人しか願い事を叶えてやってないわけ。
俺の担当地区の人間たちは、慎ましいんだか現実見てんだか何だか知らないけど、現実逃避するやつが少ないんだよねー」
「いーんじゃねぇの」
「困るね、俺が困る。
で！君を選んだわけだよ。」
「何だ、願いを叶えてくれるのか。
まさか、そのためにこのお前ワールドに呼び出したのか？」
「うー、まぁ、意識の最深部さ。
的確に言えば、君の頭ん中だよ。ここは。
それはさて置き、君の言う通りさ。
俺は今月3人目の願持者、十二地Aの願いを叶えるために現れたんだ。」
「いや、それを早く言えよ。
お前の事情とかどうでも良かったわ。」
「おや、俺を神だと分かってくれたのかい？」
「今私のフルネーム言ったろ。
ストーカーなら信じねぇけど」
「ストーカーじゃないよ！！
君かわいいけど！」
胡散クセェやつだな。
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作者名：renkon | 作成日時：2020年4月23日 12時
