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やる事が無くてひたすら寝っ転がっていたけれど、十分と睡眠は取れているみたいで眠くはならない。ただぼんやり、天井を見つめる事しか出来ないのが惨めに近い。
「あー…」
何事にもやる気は起きない。学生であれば、勉強とかしなければいけないんだろうけれど、やはり休日だから勉強なんてしたくない。なんなら昨日やったじゃないかと思う。人使に連絡を取ろうかとも思ったが──その翌日に話しかけられる程、私の肝は座ってない。あの手の話をきちんとするのが少し苦手なのだ、私は。
──ピンポーン…
うだうだしていれば、インターホンが鳴り響いた。反射的にソファーから飛び起きて、そろりと玄関に行く。宅急便が来るとかは聞いていないんだけれどなぁと、ドアスコープで外の様子を確認──割りかし確認しないまま出ない人が多いみたいだけれど、流石に私も女子だしそういうのは怖い年頃である──しかし、見慣れた景色が見えただけ。
(…誰もいない…)
悪戯か？悪戯なのか？ピンポンダッシュというやつか？このまま出なかったらあれか？またやるのか？暇とはいえこれは迷惑にも程がある。いや、でも居ないということにしておいた方が諦めてやらないのかも。反応があるから面白いのであって…そっちの方が良いかぁ。よしそうしよう！
──ピンポーン…
おいこら。
「だっっれだよ！」
やっぱりやるのかい！という怒りの気持ちを込めつつ──もはや覗く必要もないだろうと──怒鳴りつつドアを開けてしまった。けどやはり誰も居ない。静かな住宅地そのもので、その中で私の声が響くのはじわじわと恥ずかしさを知らしめてきた。次は無視しよ、とがくり首を落として──左に視線を動かす。
「えっ…ちょ、は！？」
そうすれば
「何で此処に…ていうか、何で座り込んでるんですか！」
壁に寄りかかって──ぐたりとした弔さんの姿を捉える。
「弔さん？弔さん！」
鈍く光る赤い瞳が私を見て、安心したかの様に揺らぐ。このままだと周りに変に思われてしまうのは確かで、慌てて弔さんの肩に手を回して立ち上がる。幾らこの人が細っこいからと言って、やはり男性だからか重かった。
「お願い、まだ動けるなら動いてください。部屋に連れて行きますから…」
喋るのも辛いんだろう。コクリと頷いただけで、私にもたれかかってた弔さんは、覚束ない足取りで歩く。勿論、倒れない様支えたけれど。
ふと、彼の手足に包帯が巻かれているのを私は見てしまった。
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八百(プロフ) - すごく好きです！！続きめっちゃ気になります！！仲直りしてほしいけどもうそのまま行って欲しいって思ってしまう矛盾… (2019年3月21日 21時) (
レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです！これからも応援してます(*´∀｀) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - めずさん» つい笑ってしまいました、コメントありがとうございます！頑張ります (2018年11月23日 17時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
めず - なんでお星様1回しか押せないの！！！って感じに好きです生き甲斐をありがとうございまｧｧｧ！！！！本当はお星様50回くらい押してるので評価の回数に+50しておいて下さい(応援してます頑張って下さい) (2018年11月23日 2時) (レス) id: 73450a1efe (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 谷崎さん» コメントありがとうございます！声をかけて下さっただけでとてもありがたいです…！ (2018年11月20日 0時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年10月3日 3時
