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学校からの一斉送信メールで休校になる事を告げられた。
昨日の問題が何も解決してないのだろうし、瀬呂君の話からしてみれば建物の修復とかの名目も含まれてはいそうだ。だからこその休校という形──何にせよ人使に会わなくて済むと、ホッとしてしまった自分──それに少し罪悪感を感じてしまう自分が居る。1人で勝手に複雑な気持ちになりながら、手を掛けていた制服から離れた。
「おはよう、2人とも…って、え？キャリーバッグ？」
「おはよう、学校は？」
休校だって──そう言いつつ、私の視界にはどう見ても2人分と思しきキャリーバッグが並んであるのが入る。いつも通りリビングにやって来たらこれだ。両親は何処かに行く気満々。
「アンタ昨日言ってた事忘れちゃった？」
「え？何……って、あー！旅行か！」
母が見せて来たチケットの袋で思い出す。
しかし、瀬呂君との通話を終えた後の私は父と話す事も無く、お風呂に入って再度寝ていたので──話なんぞまるでしていなかったのだ。どういう経緯でそうなったのかを一から説明願いたいのだけれど。
「テーブルに置いたままにしてたからね、お父さんが見てたみたいで」
「えっ、じゃあお父さんから誘ったってわけ？」
「珍しい事もあるもんよね」
いや、仮にも貴方妻でしょ。そんな事言っていいの？気持ちは分かるけど(父が無口な為)。
「なぁんだ、私が話す必要もなかったね」
「まぁそういう事よ」
コップを取り出してお茶を注ぎ、
「はい、じゃあ疎かにした分の結婚記念日とか諸々、楽しんで来てくださーい！」
まるで宴会の様に母へコップを傾ければ、呆れた顔をしつつ満更でもない様子で、軽く当てて来た。
「1泊2日？2泊3日？」
「2泊3日の予定よ。長くなる様なら連絡するわ」
「分かった」
お茶を飲みながら母の隣へ座れば、案の定「行儀悪い！」とかって背中を叩かれて小言を言われる。いつもの事だから私はもう慣れっこで、母も直させるのは諦めている様子だ。まぁ何度もやっていればそうなるかと思う。
「お金渡したわよね？ちゃんと自炊する事！何かあったら連絡しなさい、いいわね？ちゃんと洗濯物とかも自分でやるのよ？部屋の掃除とかは無理しないでも」
「分かったから早く行きなよ…日が暮れちゃう…」
慌てて遮る。母の小言はいつまでも続いてしまうのだ、危険すぎる。
「あらそ？じゃあ…行ってくるわね」
「うん、行ってらっしゃい」
私以外が居なくなった部屋は、存外寂しいものだった。
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八百(プロフ) - すごく好きです！！続きめっちゃ気になります！！仲直りしてほしいけどもうそのまま行って欲しいって思ってしまう矛盾… (2019年3月21日 21時) (
レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです！これからも応援してます(*´∀｀) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - めずさん» つい笑ってしまいました、コメントありがとうございます！頑張ります (2018年11月23日 17時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
めず - なんでお星様1回しか押せないの！！！って感じに好きです生き甲斐をありがとうございまｧｧｧ！！！！本当はお星様50回くらい押してるので評価の回数に+50しておいて下さい(応援してます頑張って下さい) (2018年11月23日 2時) (レス) id: 73450a1efe (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 谷崎さん» コメントありがとうございます！声をかけて下さっただけでとてもありがたいです…！ (2018年11月20日 0時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年10月3日 3時
