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ヒーロー向きの個性なら、馬鹿にされる事もなかった。日を追うごとに悩んで捻れて、泣く事もなかった。いいな、いいなぁ、その個性。羨ましくて、憎たらしいよ。
ヒーロには、どうしたらなれる？
なんて質問は愚問だ。
答えは一つ──皆が憧れて羨む、輝かしい程の個性を持つ事。
そうじゃなければ同じ土俵にすら立たせて貰えない。
「お前は…恵まれてて良いよなァ、緑谷出久」
救いがなかったわけじゃあない。実際、Aのおかげで救われた部分はある。けれど俺は思っているよりも欲深い男なのだ、それだけで満足出来なかった。
「分かんないだろうけど…」
「こんな�犖沈��瓩任睫憾�ちゃうんだよ」
薄暗いイメージのあるものだと自覚がある分、如何しようも無い絶望感。
払拭したかった。
「…は？」
一瞬、何があったのか信じられなかった。
あと一歩で場外、なんていうところで強風が吹き荒れ、緑谷は此方を振り向いたのだ。この状況下で解除出来る筈もないのに。
「何で…体の自由はきかないハズだ、何したんだ！」
声を出さないようにか──口元を手で隠している。
ふざけんな、何だよそれ！
「なんとか言えよ…」
「指動かすだけでそんな威力か、羨ましいよ！」
嫌だ、こんな所で負けていられないんだ。俺は俺の為に、勝ち進まなきゃいけないんだ、それを、それを！
「俺はこんな�犖沈��瓩里�かげでスタートから遅れちまったよ、恵まれた人間には分かんないだろ」
声を、出せ、出してくれ──…
「誂え向きの�犖沈��瓩棒犬泙譴�
「望む場所に行ける奴らにはよ！！」
それは最早、子供の駄々にしか見えないだろう。焦りと辛さで変な事を口走った。
だって仕方ないだろう。何の苦労も無しに、スタート地点に並べて、一斉にはい、スタート！なんて。狡いにも程が有る。入試でさえ上手くポイントを稼げずに、普通科にしか受かれなかったんだ──恨んでしまったって可笑しくないじゃないか。
気づけば、胸ぐらを掴まれて
「んぬぁあああああ！！！！」
地面に、叩きつけられてた。
「心操くん場外！！」
──あぁ、くそ。
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八百(プロフ) - すごく好きです！！続きめっちゃ気になります！！仲直りしてほしいけどもうそのまま行って欲しいって思ってしまう矛盾… (2019年3月21日 21時) (
レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです！これからも応援してます(*´∀｀) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - めずさん» つい笑ってしまいました、コメントありがとうございます！頑張ります (2018年11月23日 17時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
めず - なんでお星様1回しか押せないの！！！って感じに好きです生き甲斐をありがとうございまｧｧｧ！！！！本当はお星様50回くらい押してるので評価の回数に+50しておいて下さい(応援してます頑張って下さい) (2018年11月23日 2時) (レス) id: 73450a1efe (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 谷崎さん» コメントありがとうございます！声をかけて下さっただけでとてもありがたいです…！ (2018年11月20日 0時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年10月3日 3時
