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｢だったらいっそ、全部振り切ってこっちに来ればいいのに｣
腕の中で暖かく──縮まっていた彼女に、ハッキリと言えば何かが変わっていただろうか。今少し後悔している。
｢…なぁ黒霧｣
｢はい｣
暗い部屋の中。モニターだけが明るく光を発している部屋で、それに視線を向けたまま声を掛けた。当たり前の如く、後ろに居る事には言及せず続ける。
｢何方か選ばないといけない状況で、でも何方も欲しかった場合はどうする｣
画面越しでも未だに悩み続けているだろうと、伺い知れる彼女が映った。何に悩んでいるかは知らない、聞かない。そういう関係性だから、俺は見守るだけだ。向こうが話してくれる迄。
｢…そうですね、そこは
｢代わりがあるものでしたら、代用を立てますがね｣
｢代わりなんかない。代わりになる奴が居る訳ない｣
｢…そうでしたか｣
それ以上何かを言う事なく静かになった。
彼女でなければいけない。俺が求めて欲しているのは、Aただ1人なのだから。それ以外はどうでもいい、どうなろうがなんだっていい。
｢不躾ですが｣
｢許可してない｣
｢雄英の女子高生──Aさんの事と取って宜しいでしょうか｣
固まる。
｢…あ？｣
｢随分と、彼女を気に入っている様ですから｣
悪いのかという意味を込めて睨みつけた。
｢あまり深入りしない方が｣
｢それは俺が決める事だ。それともなんだ？塵にされたいのか？｣
｢まさか｣
｢だったらその、余計な事しか言わない口を閉じろ｣
モニターから歓声が聞こえた。
其方に目を向ければ、あの忌々しい糞ガキが──1位になっている。
｢…お茶を淹れて参ります｣
足音が消えて、傍にあった棚を思いっきり殴った。バサバサと音を立てながら物が落ちたが、気にせず舌打ちを零す。
｢糞ガキが…｣
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八百(プロフ) - すごく好きです！！続きめっちゃ気になります！！仲直りしてほしいけどもうそのまま行って欲しいって思ってしまう矛盾… (2019年3月21日 21時) (
レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです！これからも応援してます(*´∀｀) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - めずさん» つい笑ってしまいました、コメントありがとうございます！頑張ります (2018年11月23日 17時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
めず - なんでお星様1回しか押せないの！！！って感じに好きです生き甲斐をありがとうございまｧｧｧ！！！！本当はお星様50回くらい押してるので評価の回数に+50しておいて下さい(応援してます頑張って下さい) (2018年11月23日 2時) (レス) id: 73450a1efe (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 谷崎さん» コメントありがとうございます！声をかけて下さっただけでとてもありがたいです…！ (2018年11月20日 0時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年10月3日 3時
