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今日はナポリタンを頼んでいた彼女は、何処か上の空でもそもそ食べていく。それが何となく気になりはしつつも、あまり突っ込むべきでは無いのだろうかと悩む。
｢…おい｣
暫く仏頂面で漣を眺めていた爆豪は──やはりぶっきらぼうに声を投げ掛けた。
｢辛気くせぇ顔で飯食ってんじゃねぇよ、不味くなるわ｣
(マジかよ爆豪…明らか傷心中の女の子に向かってそれは…)
とは思っても口には出さない。爆破されるのが関の山というやつだ。
固まって、爆豪を見つめた漣は、そして謝る。とても申し訳なさそうにしながら。
｢ごめんなさい、ちょっと色々あって｣
｢ンな事ぁ俺に関係ねぇよ。まだその顔すんならどっか行けや｣
珍しい。何時もであれば怒鳴り散らす爆豪が、静かに淡々と物を告げている。じっと、相手を見ながら。手が出る様子もなく至極落ち着いていた。
｢…うん、そうする。ごめんねカミナリ。誘ってくれたのに｣
｢え、あ、全然！また今度食べような｣
力なく言葉を返した彼女は、再度立ち上がって人混みの中へ消えていく。その後ろ姿は──…。
｢なぁ爆豪。折角混ざってくれたのにあの言い草はねぇんじゃねぇの｣
｢テメェが勝手に連れて来たんだろが｣
やはり、怒鳴らない。
｢…ちょいとさ｣
｢あ？｣
｢お前珍しく怒鳴ってないけど、なんで？｣
間が、空く。
我慢できず(というより純粋に気になったからなのだが)、問いかけてしまった。ちらり、何処かを見やってから
｢気付かねぇ方が馬鹿なんじゃね｣
なんて言うのだ。
｢…は？｣
｢自分で考えろや｣
意味が分からない。
｢俺にも分かる様に言ってくれよ！｣
懇願する様に、顔の前で手を合わせる上鳴は｢な？な？｣としつこく言うので、流石の爆豪も嫌になったのか
｢彼奴は、俺等が嫌いなんだよ！｣
と適当に吐き捨てた。オマケの舌打ち付き。だから｢気付かねぇ方が馬鹿なんじゃね｣という言葉が出てきたわけか。
俺等が、嫌い。
(ふぅん…)
でもなぁ。
──悲しそうな、背中だったのに。
助けないっていう訳にはいかない気がした。
何が出来るかは分からないけれど。
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八百(プロフ) - すごく好きです！！続きめっちゃ気になります！！仲直りしてほしいけどもうそのまま行って欲しいって思ってしまう矛盾… (2019年3月21日 21時) (
レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです！これからも応援してます(*´∀｀) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - めずさん» つい笑ってしまいました、コメントありがとうございます！頑張ります (2018年11月23日 17時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
めず - なんでお星様1回しか押せないの！！！って感じに好きです生き甲斐をありがとうございまｧｧｧ！！！！本当はお星様50回くらい押してるので評価の回数に+50しておいて下さい(応援してます頑張って下さい) (2018年11月23日 2時) (レス) id: 73450a1efe (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 谷崎さん» コメントありがとうございます！声をかけて下さっただけでとてもありがたいです…！ (2018年11月20日 0時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年10月3日 3時
