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｢お前って変な所で色々考えてるのな｣
高校にしては馬鹿みたいにデカいんじゃないかってくらいの食堂で、向かい合わせに人使と昼食をとっていた時の言葉だ。
｢自覚はあるよ｣
私は昨日の事を謝りつつ｢私言った後、あ…ヤバいかもって思っちゃったんだよね｣って言った返しがそれ。乾いた笑いを零しながらもフォークをくるり、くるりと回す。
｢まぁ俺もそんな人の事言えないけどな｣
｢流石。仲間じゃん？｣
ふは、と笑いを零した所で誰かがぶつかってきた。今日だけで2回目なんだけれど、一体何だと振り返る。
｢ご、ご、ごめんなさい！！｣
｢大丈夫。ご飯、少しこぼれてるみたい｣
｢あ！｣
軽く笑いながらおぼんを指させば、元々大きい目を更に大きくさせた。
｢デクくんー！大丈夫？｣
緑がかってるぼさっとした毛量の多い髪に、人の良さそうなのが滲み出た──ソバカスの男の子だった。大袈裟なくらいにビクビクしながら──茶色い髪の女の子と共に──私に何度も頭を下げて向こうへ行く。
｢…ヒーロー科だ｣
｢うん？…ちょっとやだ、怖いよ顔｣
見送っていた私は、人使の声で振り返ったのだけれど──彼はこれでもかと嫌悪の顔を晒していたので、少しだけ怖く感じる。
｢…いいよな、ヒーロー｣
ボソリと言ったのを私は聞き逃さなかった。腕を組み、机に上半身を乗っけて人使を見つめた。
｢人使はさ｣
｢…｣
｢ヒーローに、なりたくて雄英に来たの？｣
雄英高校は、ヒーロー科が1番特筆して人気だ。歴代の有名なヒーローは雄英高校ヒーロー科を卒業している人達が多いからだろう。それだけではなく、授業も主に将来へ役立つものだらけ──そりゃあ倍率も高くなる。しかし、それ故に試験は中々点数が取れずに落ちてしまう人も居る──もしかしたら彼もその1人なのかもしれないと、私は思ってしまったのだ。
｢そう言えば人使の個性聞いてなかったね｣
｢…人様に自慢出来るもんじゃねぇよ｣
少し苛立ちを覗かせて、彼はトレーを持って立ち去っていった。
(…これは地雷だったな)
はぁ、と少し大きめに溜息を零してしまった。
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noise - 面白いですがもう少し文と文の間を開けた方が読みやすいですね、更新頑張ってください。 (2018年10月8日 3時) (
レス) id: c7ddf1a0db (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 志乃さん» コメントありがとうございます、応援嬉しいです…頑張っていきますね！ (2018年9月25日 2時) (レス) id: e7696dbe06 (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - 応援してます (2018年9月23日 8時) (レス) id: 9e6db2f27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年8月26日 1時
