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特に代わり映えのない入学式に、私の眠気は限界に達していたのだ。
あの後、無事に本校へ入れた私は先生からの説明を聞き、馬鹿みたいに広い体育館へと移動。まぁもれなく入学式が始まったのだが──長ったらしい校長の話に段々と眠くなってきてしまった。
(どうしよ…このままじゃ瞼が…下りる…)
入学式って、どうしてこんなにも眠くなってしまう程につまらないのだろうか。さっさと終わらせればいいのに。私は入学式にワクワクも希望も持ち合わせてませんから、本当、手短にして下さい。ていうか、どうして校長はネズミなのだろう──とまぁこんな感じでウトウトしていると、トントンと軽めに背中を叩かれ
｢え…？｣
ハッとなる。
｢一応起きといた方が良いぞ｣
ボソリ、後から聞こえた。
｢ありがと｣
気を使って起こしてくれたらしい、振り向きはしなかったけどお礼を言えば小さく｢別に｣と返ってきたので会話はそこで途切れた。
漸く終わった入学式に、少し眠気を残している私は黒板を眺めながら座っていた。周りに居る同じクラスの子達は、早速といった感じで｢連絡先交換しよ！｣とか｢明日一緒に行こーよ｣とかそりゃあもう楽しそうに会話している。尚、混ざる気は微塵もない、
｢なぁ｣
んだったけど。
｢え？｣
横から声を掛けられて視線を向けた。
｢心操人使、お前は？｣
｢あぁ、
聞き覚えがある声で割とすぐ、(この人起こしてくれた人だなぁ)と合点がいく。
自ら自己紹介してくれた心操人使とやらは、寝不足なのかは不明なんだけれど隈が目立つ。綺麗な紫の髪色は、邪魔といわんばかりに後ろへ撫で付けられていて少し勿体無いなと感じたが──それのおかげか、顔立ちの良さは際立っているのでまぁいいと思う。
｢背中叩いてくれてありがと、助かった｣
｢結局あの後、ウトウトしてたけど｣
｢それは…まぁ仕方ない｣
淡々と話して、目を合わせて、笑いあった。そんな綺麗な笑い方じゃなかったけれど(何なら私は女子らしからぬヒヒッと魔女の様な笑い声を上げている)、その瞬間だけで�爐海凌佑箸狼い�合う�瓩罰凌�を持つ程だった。
｢心操は何か長いから、人使で｣
｢確定かよ｣
｢別にいいでしょ？｣
｢まぁ｣
それから私達は、皆が教室から居なくなる迄他愛のない話をした。
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noise - 面白いですがもう少し文と文の間を開けた方が読みやすいですね、更新頑張ってください。 (2018年10月8日 3時) (
レス) id: c7ddf1a0db (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 志乃さん» コメントありがとうございます、応援嬉しいです…頑張っていきますね！ (2018年9月25日 2時) (レス) id: e7696dbe06 (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - 応援してます (2018年9月23日 8時) (レス) id: 9e6db2f27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年8月26日 1時
