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｢これを貼ってほしい｣
早々にお風呂から出て、急いで戻り──きちんと弔さんは部屋でじっとしていてくれた──少し間を置いてから小さく折り畳まれた紙を差し出して来たのだ。
｢何ですか？これ…｣
｢お前等友達が先生に内緒で、手紙回したりするのと同じ様なもんだ｣
確かに私の掌に落とされた手紙は、小さいメモ帳を畳まれたものなので、よくやる授業中の手紙回しに使われている様なものなんだろう。
｢えっと…まぁ、いいんですけど…何処に？｣
｢校舎内、1階にトイレがあるだろう｣
｢…まぁ｣
｢その近くにある消化器──その横っかわに貼っといてくれ｣
｢はぁ。分かりました｣
何で校舎内の構造を知っているんだろう？という疑問は出てきたけれど、卒業生か何かなのかなとスグに解決した。態々隠すんじゃなくて本人に渡すのでも良いのに──なんて聞いたらいけない気がして、止める。
忘れない様机の上に置いておいた。
｢絶対に中身見るな｣
｢あ、は、はい…｣
念押しされて、つい吃る。元々中身を見るつもりはなかったんだけれど、そこまで言うって事は余程大切なものなんだろう。
｢これは…返事とかって｣
｢あ？あぁ、それなら──
明日には？っていう事は、外部でも連絡が取れるという事なのか？なら何故態々こんな形で連絡をするのか。
｢え、でも｣
｢煩い。関係ない｣
｢は、はい…｣
有無を言わさない返し。
やっぱり触れちゃいけないんだと確信して、これ以上追求するのをやめる。幾つ体があっても心が持たない。
｢いい子｣
意地の悪い笑顔を浮かべた弔さんは、子供みたいだった。
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noise - 面白いですがもう少し文と文の間を開けた方が読みやすいですね、更新頑張ってください。 (2018年10月8日 3時) (
レス) id: c7ddf1a0db (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 志乃さん» コメントありがとうございます、応援嬉しいです…頑張っていきますね！ (2018年9月25日 2時) (レス) id: e7696dbe06 (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - 応援してます (2018年9月23日 8時) (レス) id: 9e6db2f27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年8月26日 1時
