難攻不落な彼女【五条悟】

・ ページ9

「弱え」


「いやだいぶ力入れてるんだけど」


「じゃあお前下手くそ？」


「呪力使っていいかな」



1週間のパシリのうち、本日は五条はマッサージを頼んだ。

Aが肩を肘でぐりぐりしているのだが、どうやら五条は効かないらしい。そもそもそんなに凝ってる気配がない。



「物好きだなA」



その光景を眺めながらたばこを吸う硝子。



「どこがよ」


「どこからどう見てもそう見えるよ」


「夏油までーーー？？勘弁してよ」


「お前口動かすのは良いけど手止まってんぞ」


「果てしなくうざい」



ムカついたAは突然五条の靴と靴下をひっぺはがした。



「何してんだ」


「足ツボマッサージ。ここが効くらしいよ」



ぐっっと力を入れて押すと五条は唸る。



「っってぇ！！、」


「効いてるみたいで何よりです〜」


「お前ちょっと呪力込めながら押してるだろ！」


「気のせいで〜〜す」



硝子と夏油は五条の様子を見て笑った。


もう十分だと思いAは五条から離れる。

ケロッとしているAとは反対に五条はマッサージを受けていたはずが少々疲れた様子だった。



「こいつにもう一生頼みたくない」


「頼むな」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す