難攻不落な彼女【五条悟】

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私が持つコンビニの袋を引っ張ろうとする五条を避け、袋からパンを取り出した。



「ほんとは私が食べようと思ってたけど、可愛い後輩の七海にさずけよーう」


「…いいんですか」


「じゃ、ほらよ。五条クン」



横で私のことを懐疑的な目で見る五条にビニール袋を乱雑に渡す。



「お前もうちょっと丁寧に渡せないのかよ」


「七海またね〜」


「ありがとうございます」



五条を無視し、教室へ戻る。



「おーA。おかえり」


「しょーーーこーー！疲れた」



ぐでっと硝子にもたれかかると重いと言われたが気にしない。



「大福か、うまそー」


「この大福おすすめって書いてあったの、夏油と五条は好きかなーって。あ、硝子にはこれ〜」


「お、ありがと」


「美味しそうだね。ありがとうA、いくらだった？」



夏油はそう言って財布を出そうとした。


パシリを頼んだ当の本人はリスみたいに大福頬張ってやがる。



「いーよいーよ、自分のも買ったし」


「Aのはこの袋には入ってないけど？」


「高専遠すぎて向かう途中たべちった〜」



軽く嘘をつくと五条と目が合った。


のも一瞬で、目を逸らされ、そのまま大福を食べていた。

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