難攻不落な彼女【五条悟】

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「Aのがかわいいよ」



そう言うと目の前の彼女は顔を赤くした。


それが心底かわいくて、人前だが抱きしめそうになる。



「その反応ってことは別に嫌ではないんだよな？」


「嫌じゃないけど…」


「けど何」


「恥ずかしいじゃん、なんか」



その顔に加虐心を煽られるのと同時に、周りの奴らには見せたくないという独占欲が湧く。


先ほどまで抱きしめたい気持ちを理性で抑えていたが、いつの間にかAを抱きしめていた。



「え、なに？！ちょっと、ほんとに人前！」



俺の胸板でもごもご喋りながら離れようとするが俺はそれを許さなかった。



「悟って呼んで」


「なんでいま？！離してって！」


「呼べよ」



より一層ぎゅ、とするとAの耳まで赤くなったのを見逃さなかった。



「呼んでくれるまで離さねー」


「よ、よぶから…」



俺の名前を呼んだときの顔が見たくて、自分から離す。

でも逃げられないように両肩を掴んだままにした。



「悟」



下を俯きながら小さな声で言うので、Aの頬を掴んで自分の目を見させる。



「もう一回。俺の目を見て言って」



「悟…」




思わず俺は無意識に顔を近づけ、Aの唇に自分の唇を重ねていた。

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