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英雄昔話 ページ10

〜永遠亭〜
輝夜「ねぇセフィロス、昔の事とか話してよ」
クジャ「あ、僕も聞きたい」
鈴仙「私も」
セフィロス(まだ話すとは言ってないんだが…)
セフィロス「そうだな…俺の…「友達」の話でもしよう」

セフィロス「一人は、とある叙事詩が好きで、よく朗読を聞かされたものだ。聞き過ぎてすっかり覚えてしまった」
輝夜「聞かせてみてよ」
セフィロス「聞きたいのか?」
ゴルベーザ「興味はあるな」
セフィロス「気さくになったな、ゴルベーザ…まあ、いいか…では」

〜回想〜
ジェネシス「LOVELESS第三章…」
セフィロス「またか…」
ジェネシス「君よ、飛びたつのか?われらを憎む世界へと 待ちうけるは ただ過酷な明日 逆巻く風のみだとしても 復讐にとりつかれたる我が魂 苦悩の末にたどりつきたる願望は 我が救済と君の安らかなる眠り」
アンジール「諦めろ、セフィロス。こいつは昔からこうだからな」
ジェネシス「ははは、LOVELESSは興味深いだろ?」
セフィロス「興味ないね」
アンジール「数百回は聞かされたからな」
ジェネシス「俺はこれが好きでね、子供の頃から魅了されてきた」
セフィロス「それも何度も聞いた」

ザックス「あ、いたいた。アンジール!」
アンジール「ザックス、何か用か?」
ザックス「トレーニング、付き合ってくれよ」
セフィロス「ははは、俺が鍛えてやろうか?」
ザックス「うっ…バハムートを一撃で、とかは勘弁してくれよ?」
ジェネシス「なら、イフリートを一撃だな」
セフィロス「そうだな」
アンジール「いいな、それ。はっはっは」
ザックス「いやいやいや!アンジールも笑ってないで言ってくれよ、ムチャだって!」

〜回想終了〜
セフィロス「無論今も楽しいが…あの頃はとても楽しかったな」
豊姫「へぇぇ…」
依姫「叙事詩LOVELESS…面白そうですね。覚えている範囲でいいので、聞かせてもらえませんか?」
セフィロス「構わない」
クジャ「彼らは今は何を」
セフィロス「死んだ」
鈴仙「…え?」
セフィロス「あいつらは…死んだ」

クジャ「…何があったんだ?」
セフィロス「…戦って、死んだ。一人は、友達を護るために数千の兵に立ち向かって、死んだ」
妹紅「数千…」

セフィロス「…過ぎた話だ。今となっては、最期に何を思い、死んでいったかも分からない…」

そう言ったきり、セフィロスは押し黙ってしまい、沈黙が続いた…

その頃のエッジと早苗→←新顔沢山


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革ベルト


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作者名:空幻 | 作成日時:2012年12月16日 12時

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