担当マネージャー（黄）last

とことん ページ8

錦戸「え？！ええの？！」


『はい、錦戸さんが良ければ』


錦戸「めちゃくちゃ良いよ！」



さすがに23時を回って開いてる店はアイドルの顔の錦戸さんを連れ回して入るには難しくて、


私の家を提案した。そうしたら、すぐに行きたいと言って下さって。


１時間の撮影の予定が３時間の撮影になってしまった、だけど一言も文句を言わずに監督の指示を忠実に実行して、

そんな錦戸さんとの約束、絶対に果たしたくて出来るなら今日の約束だから今日やりたくて。



冷蔵庫の余り物。



たったそれだけで作った、スープと作り置きで冷凍していたハンバーグにソースをかけて、炊きたてのご飯。

たった30分で炊けるから超便利だ



錦戸「えー！ハンバーグやんか！食べてええの？」


『良いですよ、いただきます』


錦戸「いただきますー、、、、うわぁ、めっちゃスープ美味い」


『余り物材料なんで恥ずかしいですけど、、』


錦戸「めちゃくちゃ美味いわ、俺の冷蔵庫の余りもんでも作って欲しいくらい」


『仰ってくれればいつでも作りますよ』


錦戸「ほんまに？ありがとう」


ハンバーグも美味い美味いと言ってくれ、ご飯はおかわりも。


食いっ気のある人って見てて気分が良くなるよね、それが自分が作った料理だと尚更。



錦戸「こんな美味い飯作ってくれる人が嫁になってくれたら俺飛んで家帰るわ」


『、、』


錦戸「あ、いや、別に返事急かしとるわけとちゃうくて、、えっと」


『その事なんですけど、』


錦戸「、、うん」


『お返事は私が錦戸亮さんの担当を走り終えたらにしても良いですか？』


これは前から考えていた事。

今、どんな結果を出したって、

きっと私はその言葉を気にしてマネージャーという仕事を全う出来ないかもしれない。


錦戸「ええよ、」


『ありがとうござ

錦戸「せやったら、とことん俺も仕事に向き合うからさ、サポートよろしくな」


『はい！残りわずかですが、よろしくお願いします』


錦戸「こちらこそ、、」



お互いお箸を置いてペコペコとモグラ叩きみたいに、、ってなんかこの前もこんな事あったよね


錦戸「デジャヴや」


『ですね笑』


業界歴では遥かに錦戸さんの方が上なのに、こんな私の事、最初こそあたりがきつかったにせよ、


今こうして向かい合って一緒のご飯を食べれてる事、


短かったけど、頑張ってよかったなぁって心から思える

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