担当マネージャー（黄）last

焼肉弁当 ページ18

ス「なにやってくれてんだよ」


AD「申し訳ございません、、」


撮影開始早々、現場にカットがかかりスタッフが慌ただしく動き始めた、


横山「弁当が届いたんやって」


『お弁当、、』


新人ADさんのミスで13:00に届くはずのお弁当が10:30に届いてしまった。


2月といえどスタジオ内の室温は高く、他の部屋を当たってみるも空きがない。

ましてや今日に限ってスタッフ関係者含め156人分。今日は大きな撮影だからって景気付けにと２段弁当にしたらしい。今日に限って豪華なんだ。

二段弁当156食分を保管できる涼しい部屋なんてこの局内にあっただろうか。



ス「俺らは良いんだよ、お前も。腐ったもん食べたくらいで死にはしねえ。タレントさんに同じもん食わせれるかいっ」



AD「すみません、、すみません」



ス「謝ってねぇで解決策考えろっ」



AD「はいぃっ」



とは言うものの相手は新人。この局の事なんて完璧に知ってるはずがない。


村上「どうしようも出来へんのかなぁ」


『んん、、』



錦戸「俺らの楽屋は？」


安田「楽屋？」


錦戸「おん、今日の楽屋めっちゃ広かったやん、あの量入れてもまだ余るくらいやったやん」


『交渉してきますっ』



錦戸さんの提案にメンバーの皆さんも快諾してくれて私はADさんの元へ走る


AD「でも、皆さんに迷惑なんじゃ、、」


『大丈夫だと言って下さってます！換気扇もついてるので匂いも気にしなくて良いと思いますし、今日は撮影ばかりなのであまり楽屋を使用しないかと思いますし』


AD「ありがとうございます、、！」



『運ぶの手伝います、撮影再開してもらうよう言ってきてもらっても良いですか？』




AD「分かりました、ありがとうございます」



錦戸「任せていい？」


『任せてください、念のために皆さんの荷物をメイク室に移動していてもいいですか？』


錦戸「ええよ、皆には俺から言うとくわ」


『ありがとうございます、撮影頑張ってきてくださいね』


錦戸「ありがとー」



ダンボール18箱、通気性をよくするためにダンボールから出しておく


冷房を下げて、作業する事45分

３階のスタジオから階段で７階まで、井上くんと3人での作業の割には早くできたんじゃないかな



『お疲れ様です』

井上「焼肉弁当、早く食べたいですね〜っ」


AD「本当にありがとうございました！」



『焼肉のために頑張りましょうね♪』


AD「はい！笑」



井上くん曰く、私が一番焼肉に舞い上がってたんだって

私の生き方→←魔法の言葉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す