担当マネージャー（黄）4

サラダ ページ33

(黄 side)


今日のジャニ勉は家族の話がメイン、俺は最近のにーちゃんの話考えとったけど、ゲストの足立さんはずっとおばーちゃんの話しとって、俺はただただアイツが気になっとった


［一緒に上京してれば今こうして悩む事なんて無かったのに］

［ただ大人の決定事項に従うしか無かったんです］


と、あの時楽屋で俺に話してくれた佐々木は

たった一人の家族が今生死を彷徨ってて、それでも自分を慕ってくれる弟みたいな存在の井上も見捨てれんくて、


ずっと葛藤してた。


ゲストの話に何となく耳を傾けて佐々木を見てたら、泣いてて


でも近くにあるマイクに音拾われへんように必死に嚙み殺してて


そして立ち去った、隣におった井上はめっちゃ驚いとる顔しとるし、俺も焦ったけどカメラは回っとるから追いかけれんし。


あと20分、早く終わってくれ、、



横山「どしたんやAちゃん、」


安田「様子変やったなぁ、」


一本目の収録が終わって次まで20分ある、


錦戸「井上、探せた？」


井上「いえ、どこにもいなくて、、」


錦戸「この前手配してゆうとったやつ、時間何時やっけ」


井上「最後の収録が終わったぴったり2時間後です」


錦戸「お前次収録見、、た方がええよな」


井上「見ていたいです、、」


錦戸「全部終わったら手分けして探そう、休憩の間出来るだけ探しといて」


井上「分かりました」



俺らは衣装替えや次の台本確認やらあって探しに行けん、代わりに井上が行ってくれたけど、


２本目の収録が始まった10分後にスタジオに入ってきた井上は小さく胸の前で×を作って、見つからんかったことを俺に伝えてくれた。


村上「亮は嫁に作ってもらいたい料理とかある？」


錦戸「えーなんでもいいけどなー、切って盛っただけのサラダでも嬉しいもん」


加藤「そうなんっすか！笑」


錦戸「うんー、その子が頑張って作った、ってゆうんやったら喜んで食べるおかわりする」


加藤「こんなジャニーズにこんな事言われたら世の男性生きるの苦労しそうっすね〜笑」


村上「加藤さんは苦しくないん？」


加藤「俺っすか？苦しいっす笑」


横山「なんやねん笑」



一本目の収録、やっぱ見せるんじゃ無かった。

台本貰って目通した時から佐々木にとって嫌な時間になる事は予想できてた。考えてみれば台本持ってきた時の顔が浮かへん顔しとったもん


こんな寒い日に、暖房も効いてへんスタジオの外で、寒がってへんやろか

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