Just keep going 4. ページ45
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｢"最初より、もっと嫌いになった"、って…｣
｢すーげぇ、パワーワードじゃん…｣
｢壱馬、良く耐えたね、はははっ…｣
｢あー、まぁ、そうっすね…｣
｢てか、俺ほんま、真面目に相談してるんで…｣
｢そんな笑わんとってくださいよ、裕貴さん｣
ところ変わって、場所はとあるカフェ。
事務所でのボイトレをした帰り道、
ばったり次の現場で鉢合わせたのは
ハイローの映画でご一緒させてもらった
俳優の山田裕貴さん。
ちょうど、お互いに次の仕事の始まりまで
空き時間がある事が分かって
時間を埋めるためにやってきたって訳だ。
そこで、俺が昨日までの事を相談すれば
裕貴さんは肩を小刻みに揺らして
クスクスと笑いながら手で口を覆ったから
冒頭の台詞に至った訳で…
｢ああ、もう、だから嫌やったんすよ…｣
｢裕貴さんに話すの…｣
ぶすっ、と膨れた表情でそう言って、
勢い任せに手に取ったアイスコーヒーを
ストローで一気飲みする。
すると、裕貴さんは、
「いや、壱馬、違うよ…？」
「別に、俺、茶化してる訳じゃないからね？」
なんて、惚けながらしれっと否定する。
でも、相変わらずその顔は緩んだまま
ニヤニヤしている。
そうして、半笑いの裕貴さんは
俺に続くようにして、
ホットコーヒーを啜った。
裕貴さんは心に余裕のある人で
すごく親しみやすくて、良き先輩だ。
ただ、時々こうして
俺を弄ってくることを覗けば…
本当に尊敬する俳優さんだと思う。
決して、口には出さずに
心の中でほんの少し悪態を吐きながら
じとっとした表情で凝視すれば、
俺の視線に気づいた裕貴さんは
たちまち苦笑いを浮かべて、
｢ねぇー、だから悪かったって、壱馬｣
｢いや、別に俺、怒ってる訳じゃ無いですよ｣
砕けた言い方で謝る祐貴さんに、
少し苦笑いになりながらストローを咥えたまま
ほんの少し反論してみる。
すると、祐貴さんはやれやれ、といった表情で
呆れ気味に溜め息を溢して
ちらりと窓の外へと視線を移した。
｢んー、てかさぁ、そもそも…｣
｢この相談の聞き役って、本当に俺で合ってる？｣
｢…………。｣
自分を指差しながら苦笑いを浮かべて
そんな事を問いかけた裕貴さんにつられて
俺も窓の外へ視線を移し、
道路を行きかう人の流れに目を細めながら
少し苦笑いを浮かべた。
そうして、
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りょう(プロフ) - 自分の読解力の無さの問題なのにコメントしていまいすみません。でもやよいさんの書く小説楽しみにしてるのでこれからも読ませていただきますね！ (2020年3月22日 2時) (
レス) id: 3ca46d0dcb (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - りょうさん» ご意見、ありがとうございます。なるべく分かりやすく文面には表記させてたんですが、確かに少し分かりにくい所もあるかと思うので極力改善させて頂きますね！ (2020年3月21日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 台詞前に人物名を入れてもらえれば嬉しいです！！読んでいてとても楽しいです、これからも頑張って下さい。応援しています！ (2020年3月20日 19時) (レス) id: 3ca46d0dcb (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - AYaさん» ありがとうございます！頑張って更新しますので、待っててくださいね(>_<) (2020年3月20日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - ほくみなさん» 嬉しい感想くださってありがとうございます！壱馬くんと隼人、これからもバチバチなので楽しみにしててください。笑 宜しくお願いします！ (2020年3月20日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月17日 23時
