Stop fighting 3. ページ3
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突拍子の無い私の提案に二人は驚いて
顔を見合わせ黙り込んだけれど、
二人は同時にふっと表情を和らげて笑って、
樹｢ありがとうございます｣
北｢あ、じゃあ、俺も手伝って良い？｣
｢あはは、うん、お願いします｣
(良かった)
北人君が誘ってくれたご飯。
お礼とはいかないけれど
とりあえず料理くらいなら人並みに出来る。
まさに一人暮らしの賜物だった。
ひとまず自分のアパートに戻って
適当に材料を持ち運びキッチンを借りる。
比較的綺麗に整理されたキッチンに立ち、
｢……さて、｣
(始めよう)
持ってきた材料に目を通して、
私は昼食作りをスタートさせた。
皆で取り分けられるようにと地元で教わった
広島焼きを作ってお皿に盛れば
北人君がそれをリビングへと運んでくれた。
樹君もお箸を並べてくれて、
そうしてる間にまこっちゃんも無事帰宅。
リビングは次第に賑やかになった。
相変わらずメインの彼の姿は無いのか
声が聞こえてくる事はない。
｢……………。｣
(見つかったら何を言われるんだろう？)
少しずつ、
変な緊張感が芽生えてきて
何だか落ち着かない。
そわそわしながら洗い物を片付けて、
背後に意識を集中してしまう…
今まで寝ていて事情も知らない彼が
私を見つけたらパニックになるに違いない。
｢また、嫌みとか言われそう…｣
流し台の前に立ってふと漏れた台詞に思わず
無意識に苦笑いを溢したその時、
｢言われたいん？｣
｢………へ？｣
(あれ、今…)
｢あ゛っ、居たの！？｣
背後から聞こえた声に慌てて振り返れば
壁にもたれ掛かるようにして腕を組み、
呆れ気味な表情を浮かべたアイツが居た。
冷や汗が出て、青ざめた表情で
無理矢理繋いだ台詞に
彼は大きな溜め息と共に、
｢居たの？って、当たり前やろ…｣
｢ここ、俺ん家な？｣
｢う゛…｣
(確かに)
髪を掻き上げてはぁ、と
ダルそうに息を吐いた彼は
スタスタと距離を縮めると、
ぽつりと消え入りそうな声で言った。
｢手伝うわ…｣
｢後、何すればいいん？｣
｢……えっ？｣
｢あ、えっと、じゃあ取り皿を……｣
私がここに何故居るのかも問わずに
すんなり受け入れた様子の彼の台詞に
少し拍子抜けしながらも
先程、北人君が出してくれたお皿に視線を移して
そう告げれば
彼はふっ、と小さく笑って私を見つめて言った。
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りょう(プロフ) - 自分の読解力の無さの問題なのにコメントしていまいすみません。でもやよいさんの書く小説楽しみにしてるのでこれからも読ませていただきますね！ (2020年3月22日 2時) (
レス) id: 3ca46d0dcb (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - りょうさん» ご意見、ありがとうございます。なるべく分かりやすく文面には表記させてたんですが、確かに少し分かりにくい所もあるかと思うので極力改善させて頂きますね！ (2020年3月21日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 台詞前に人物名を入れてもらえれば嬉しいです！！読んでいてとても楽しいです、これからも頑張って下さい。応援しています！ (2020年3月20日 19時) (レス) id: 3ca46d0dcb (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - AYaさん» ありがとうございます！頑張って更新しますので、待っててくださいね(>_<) (2020年3月20日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - ほくみなさん» 嬉しい感想くださってありがとうございます！壱馬くんと隼人、これからもバチバチなので楽しみにしててください。笑 宜しくお願いします！ (2020年3月20日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月17日 23時
