Stop fighting 2. ページ2
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そう言って私を招き入れてくれた樹君の笑顔は
やはりイケメングループと言われるだけあって
極上のスマイル。
その破壊力は凄まじく、
北人君やアイツとはまた違う魅力を感じた。
｢……………。｣
(わぁ、何か)
樹君の後に続いて中に入る。
部屋の向きは逆だが間取りは
私の部屋と変わらない。
ただ違うのは、隣の部屋と繋がるように
通路の壁がぶち抜かれていた事。
男の子が４人で住むにはこれくらいしないと
さすがに一部屋では厳しいらしい。
あちこちに雑誌が転がっていたり、
皆の私物が置かれていたりして
確かにこれが一部屋だったら窮屈かも。
なんて、妙に納得した___
｢……………。｣
(男の子だけの暮らしだし仕方ないか)
言葉には出さずに静かに頷く。
キョロキョロ視線を移しつつリビングに行けば
今度は北人君が笑顔で出迎えてくれた。
｢あ、ナナさん｣
｢いらっしゃい｣
北人君は机の上に広げていたノートを閉じて
その場に立ち上がる。
リビングには他のメンバーの姿は無くて、
｢あれ、他のみんなは？｣
｢えっ…？｣
｢ああ、｣
｢｢…………。｣｣
思わずそう二人に問いかければ、
北人君と樹君は二人で顔を見合わせて
にっこり笑う。
｢…………？｣
(あれ、もしかして変な事言った？)
二人がやけに楽しそうにニヤニヤしているのを
私が不思議に思って首を傾げれば、
樹君がゆっくり口を開いた。
｢壱馬さんなら隣の部屋に居ますよ？｣
｢疲れてたみたいでぐっすり寝てるけど…｣
｢あ、そうなんだ…｣
｢あと、まこっちゃんは前から欲しがってた靴」
｢どうしても買いに行きたいって出かけた｣
｢そんな遠くまで行ってないから」
｢多分すぐに帰ってくると思うけど…｣
｢そっか、みんな忙しそうだもんね｣
たまのお休みにはゆっくりしたい。
それが普通の願望。
でも、忙しい彼らはゆっくりするどころか
休みを利用して
やらなければいけない事も多いみたいだ。
皆が本当にゆっくり出来る場所は
多分この部屋にいる時に違いない…
隣の部屋で眠る彼も
今日だけは本来の自分で居られるんだよね…
ふと、人気グループの苦労を
垣間見た気がした
その証拠に、
テーブルに置かれた北人君のノートの横には
ボイストレーニング関連の本。
限られた時間を
少しでもゆっくりさせてあげたい…
何となく、そんな風に思った。
｢ねぇ、あのさ…｣
｢お昼ご飯は私が作るから休んでて？｣
｢味は保証出来ないけど、駄目かな…？｣
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Stop fighting 3.→←Stop fighting.
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りょう(プロフ) - 自分の読解力の無さの問題なのにコメントしていまいすみません。でもやよいさんの書く小説楽しみにしてるのでこれからも読ませていただきますね！ (2020年3月22日 2時) (
レス) id: 3ca46d0dcb (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - りょうさん» ご意見、ありがとうございます。なるべく分かりやすく文面には表記させてたんですが、確かに少し分かりにくい所もあるかと思うので極力改善させて頂きますね！ (2020年3月21日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 台詞前に人物名を入れてもらえれば嬉しいです！！読んでいてとても楽しいです、これからも頑張って下さい。応援しています！ (2020年3月20日 19時) (レス) id: 3ca46d0dcb (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - AYaさん» ありがとうございます！頑張って更新しますので、待っててくださいね(>_<) (2020年3月20日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - ほくみなさん» 嬉しい感想くださってありがとうございます！壱馬くんと隼人、これからもバチバチなので楽しみにしててください。笑 宜しくお願いします！ (2020年3月20日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月17日 23時
