Stop fighting. ページ1
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『ナナさん、』
『お昼ご飯一緒に食べようよ！』
それは、洗濯物を干し終えた後の事。
北人君とベランダで話していた時、
一人暮らしだとご飯も味気無いと話した
私に対する彼なりの優しさだったんだろう…
｢変じゃないよね…｣
部屋着にノーメイクだと
さすがに格好がつかないと
慌ててメイクをして髪もセットした。
服は、何を着よう…？
と、クローゼットの前で
腕を組みながら唸っていた私。
だけど、よくよく考えてみれば
何をそんなに張り切っているのかと
自分自身に問いかけたくなって…
気負いすぎて逆に不自然なのも
笑い者になりそうだと
頭をフル回転させた結果、
なるべくラフな私服に着替えて
何度も鏡の前に立ち確かめた。
｢別におしゃれする必要なんか無いし…｣
誰に言い訳してるのか分からない
そんな独り言を呟いて、苦笑いになった。
だけど本当は少し嬉しかったんだ。
昨日はあんな態度で別れたけれど、
これまでのやり取りを振り返ってみれば
彼とは会えば口喧嘩ばかりで
ちゃんと向き合って話した事も無い。
とにかく理由なんて何でもいい。
ただ彼の事をきちんと知りたいと思ったんだ。
｢……………。｣
(だって彼の事、まだ何も知らない)
ほんの一欠片だけの彼の情報。
別に無理に知ろうとする必要なんか無い。
だけどせっかくこうして与えられた機会だし、
この偶然が重なっているのも
きっと、何かの縁な訳で…
と、回りくどい考え方をして本音を隠した。
本当は、
ただ気になるだけの癖に…
恒例の溜め息を一つ溢したところで、
徐に玄関を出た。
ほんの数回歩けばたどり着く隣の部屋。
逸る気持ちを押し隠して深呼吸をする。
｢……………。｣
(いきなり現れたら、何話そう？)
先を見越してズキズキと痛くなる
二日酔いの思考回路に首を振る。
多分、いや絶対に迎えてくるのは
アイツでは無いと願って
恐る恐る呼び鈴を鳴らした。
｢……………。｣
(お願いだから他のメンバーで！)
祈るような気持ちで顔を歪めて待つ。
すると、しばらくして
ゆっくりと足音が聞こえて…
｢いらっしゃい｣
何とも爆イケな笑顔で迎えてくれたのは
落ち着いた印象の樹君だった。
｢お邪魔します…｣
(樹君で良かった)
ひとまずアイツでは無かった事に安堵しながらも
彼らは人気グループのメンバーだから
どうしても緊張して縮こまってしまった。
｢そんな遠慮しないでください｣
｢どうぞ入って｣
.
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りょう(プロフ) - 自分の読解力の無さの問題なのにコメントしていまいすみません。でもやよいさんの書く小説楽しみにしてるのでこれからも読ませていただきますね！ (2020年3月22日 2時) (
レス) id: 3ca46d0dcb (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - りょうさん» ご意見、ありがとうございます。なるべく分かりやすく文面には表記させてたんですが、確かに少し分かりにくい所もあるかと思うので極力改善させて頂きますね！ (2020年3月21日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 台詞前に人物名を入れてもらえれば嬉しいです！！読んでいてとても楽しいです、これからも頑張って下さい。応援しています！ (2020年3月20日 19時) (レス) id: 3ca46d0dcb (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - AYaさん» ありがとうございます！頑張って更新しますので、待っててくださいね(>_<) (2020年3月20日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - ほくみなさん» 嬉しい感想くださってありがとうございます！壱馬くんと隼人、これからもバチバチなので楽しみにしててください。笑 宜しくお願いします！ (2020年3月20日 9時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月17日 23時
