L O V E .

I hate you 3. ページ31

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(ムカつくムカつく…！)



ファンの前ではあんなに優しくて、
明るくて笑顔なんか
当たり前の様に振り撒いてるくせして、
どうして私の前だと
いつもあんなに生意気なの…！



｢……………。｣
(いや、考えるのやめよう)



これじゃまるで、
私が優しく笑って接して欲しいと
思ってるみたいだし…



再び漏れた大きな溜め息。
何だかバカらしくて
思わず苦笑いになって部屋に戻った。



｢……はぁ｣
(駄目だ、落ち着かない)



部屋に入るなりスタスタとキッチンに向かい
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出そうと
手を伸ばして動きが止まる。



考えないようにしようと決めたばかりなのに、
何度目を閉じても浮かんでくるのは
生意気な彼の台詞やその表情。



｢……もう！｣
(年下のくせに)



どうして、こんなに
私が振り回されなきゃいけないんだろう。
何だか本当に腹が立ってきた。



｢やっぱり、ビールにしよう｣



開けっ放した冷蔵庫の中を覗き込み、
ミネラルウォーターに伸びかけた手を
ビールへと移動させ取り出した。



｢色気無くて悪かったな、この野郎！｣
(あぁ、また思い出した)



思い切り冷蔵庫のドアを閉めて
ストレスをぶつけた。


蓋をあけて瓶ビールを口にして
ぐいっ、と一気に流し込めば
冷たいその温度が体に染み渡り
少しだけ気持ちが落ち着いた気がした。



絶対、あんな奴のこと
好きになんかならないんだから…！



後輩に、人生の半分は損してると
言われようと何だろうと
私はそう心に誓った___





L O V E.

Story 7 I hate you.

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