Come together as one 2. ページ18
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「バーカ、ここで、お前に謝られちまったら」
「俺も、これ以上は怒れねぇよ…」
「もう分かったから、顔上げろ」
負けじと苦笑いを浮かべながらそう返して
俯いたAの顔を覗き込み
極力優しく笑いかけてやると、
『それ、本当？』
「ああ、嘘じゃねぇよ…」
『…っ、良かった』
「馬鹿、何でお前が泣きそうになってんだよ」
俺の言葉に安心したのか僅かに涙を滲ませて
笑ったAにつられて笑いそうになる。
どこまでも揉め事を嫌うAらしいというか
それでも、相変わらずこいつのこういう所に
俺が救われてんのも事実で…
「おい、沢村！」
「今日の所は、Aに免じて見逃してやるよ」
「けど、俺はまだお前等を認めた訳じゃねぇし」
「この先、唯のこと泣かしたら承知しねぇから」
「覚悟しとけよ」
少し離れた距離で青ざめた表情をしていた沢村に
嫌がらせ程度の脅し文句を吐き捨て
にやり、と笑って見せると、沢村は
その言葉をしっかり受け止めたらしく
『ああ、分かってる』
『絶対、唯ちゃんを泣かせたりしないって』
『今、此処で佐智雄に誓うよ』
はっきりと言葉にして俺に誓いを立てる辺り
コイツになら唯を任してやっても良いか、と
一人密かに頭の中で思ったものの
癪に障るからまだ言わないでおく事にする。
「信じて良いのか、その言葉…」
『おう、任せてくれ』
「…そうか、なら良い」
そうして、Aの存在に救われる形で
唯との関係を俺に咎められずに済み
まんまと難を逃れた沢村はホッと一息吐くと
肩の力を抜いた。
俺と沢村の一触即発になりそうな場面を
止めたのが自分だとは一ミリも思っていないのか
隣にいたAは少し不思議そうに
首を傾げながらも、大事に発展せず安堵したのか
『良かった…』
と、小さく呟いた。
そうこうしてる内に階段から騒がしい声が
こちらに向かって響き始めたのに気付き
俺達は、一斉にその声の先へ視線を向けた。
しばらくすると、見覚えのある鬼邪高の奴等が
階段を怠そうに登り切って姿を見せた。
その中で、俺は極めて浮いてる奴に目が留まった。
「……………。」
(随分、時代錯誤なヤンキーだな…)
今時、珍しいくるくるのパンチパーマと
派手な柄シャツに身を包んだ男は
昔ながらのヤンキースタイルを彷彿としていた。
するとその男は、
階段を登りきった所で見つけたAの姿に
目を大きく見開くと勢い良くこちらを指差して
声を張り上げながらこう叫んだ。
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やよい(プロフ) - あゆりんさん» こちらにも、コメントありがとうございます！一番と言ってくださって本当にめちゃくちゃ嬉しいです(>_<)ありがとうございます！ (2020年2月20日 12時) (
レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
あゆりん - きゅん&にやけが止まりません！ハイローさちおの話色んな人の読みましたが、やよいさんのが1番好きです！！ (2020年2月13日 0時) (レス) id: 6f977409f8 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - maaaaaさん» こんばんは。こちらにもコメントくださって本当にありがとうございます！私の書き方細かすぎて読み難い方も居ると思うんですけどこうして理解して下さる方が居ると本当に安心します、笑 これからもこのスタイルで頑張っていきますね、笑 宜しくお願いしまーす(о´∀`о) (2020年2月12日 22時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
maaaaa(プロフ) - おはようございます！最後まで読ませて頂きました。もう感無量といいますか、、めちゃくちゃ幸せな気分になりました！表現の仕方が本当にお上手で、読む度に世界観に引き込まれて気付けば顔がニヤけてしまっていることが多々ありました笑 次回作も楽しみにしてますね！ (2020年2月7日 9時) (レス) id: 36f120d549 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - あゆりんさん» こんばんは、コメントありがとうございます。一番目標にしてる事を言ってくださり本当に嬉しいです(^-^)ありがとうございます！ようやく完結出来ましたが、まだまだ他にも書きたい子は沢山いるので飽きるまで頑張っていこうと思います！ (2020年2月6日 23時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年1月20日 6時
