賑やかし要員な二人 ページ7
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「うぃーっす。どうよナナ、深夜シフト楽しんでるー？って、あれ？何だ、ローレンも居んじゃん。なに、お前今日からだったの？」
「いや俺、くっさんに言ったべ？今日からだって」
「あー、マジ？ごめん、じゃあ普通に全然聞き流してたわ、お前の話」
「はぁ？何でだよ、ちゃんと聞いとけよ、ボケェ！」
葛葉がローレンを見つけるなり仲良さげにゲラゲラ笑いながらお喋りし始めて、更にその隣では、
「ナナちゃん、久しぶりー！なかなかシフト被んないからさー、葛葉と一緒に来ちゃったよ」
『確かに最近あんまり被んないですよねー。ここんとこ、ずっとだるさんと一緒が多いかも』
「うわ、マジかよー！だるアイツやってるわ、ガチで！わざと自分からナナちゃんにシフト被せにいってるってー！」
『え、え？なに、分かんない分かんない。どういう意味ですか？』
「もうこの際だから言うけど、だるが俺にシフト変われって言った日さー、後から確かめたら毎回ナナちゃんとシフト被ってた日なんだってー！」
『えっと、それは、たまたまじゃないですか？』
「絶対たまたまじゃないんだってー！確実にそこを狙っての犯行だよ。うわ確信犯かよ、マジふざけんな。ねぇ、葛葉も聞いてよ！だるがさー……」
「はいはい、聞いてるよー？だるまがどうしたって？」
「何なにー？じゃっさん、面白そうな話してますやん。俺も仲間に入れてくれ？」
じゃっさんとシフトが被らない裏にそんな細工がされていたとは知らなかったけど、とにかくだるさんへのその疑惑がじゃっさんのストレスの一つだったらしくて、私の言葉で間違いないと踏んだのか愚痴が止まらなくなったようで葛葉とローレンを巻き込んでしばらく三人で話し込んでいた。
どうやら、ローレンは葛葉だけじゃなくてじゃっさん達とも既に繋がってたらしい。まぁ何となくこのコミュ力の高さなら想像付くけど。
何はともあれ、葛葉とじゃっさんこと圭悟先輩がひらひら手を振りながらカウンターまでやって来てからといもの、レジを挟んで私とローレンの4人で会話が止まらなくなると、さっきまで閑散としていた店内があっという間に賑やかになった訳で＿＿
『葛葉とじゃっさん、せっかくだから何か飲んでく？社割するよ？』
「あー、じゃあ、俺コーヒーが良い！あとアメリカンワッフルとかも食べちゃおっかなー」
メニューボードを覗き込みながらカウンターの方に前のめり気味に体を預けてオーダーするじゃっさんと、その横でメニューすら読む気配の無い葛葉。まぁ、その理由は何となく分かってるんだけど、
『えーっと、じゃっさんはコーヒーとアメリカンワッフルね。葛葉もコーヒーで良い？』
とか、わざと聞いてみたりして。そしたら、案の定だけど血相変えて怒り始める葛葉がいる訳で＿＿
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やよい(プロフ) - realさん» ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)閉店事件なんかすごい好きなんですよね。笑 同じ感覚の方が居てホッとしました。これからも頑張りますね！ (10月7日 8時) (
レス) id: 65ead64792 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - めっちゃ面白いです！わたしもlrnの閉店事件好きなので嬉しいです！更新楽しみにしてます(*^^*) (10月4日 21時) (レス) id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2023年9月26日 20時
