押し付けられた教育係 ページ1
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実家を出て一人暮らししながら大学に通い始めて早いもので3年が経った。学費の支払いや一人暮らしの費用も親に頼ってばかりも要られない貧困学生のため、何か割の良いバイトは無いかと同じ学部の友達である葛葉に相談したら、
「それなら俺んとこのバイト先紹介してやろーか？」
うちの店、深夜勤務の時給高ぇからさぁ
まぁまぁ稼げると思うけど、どうよ？
やってみる？
とか、そんな軽いノリで葛葉のバイト先であるCHILLA'S COFFEEを紹介されたのがちょうど１ヶ月前の話だった。
ちょうど人不足で困ってたらしく、面接らしい面接も無いままあっという間に採用となった私。
最初こそ、コールドとホットのドリンクメニューを覚えるのに四苦八苦していたものの、毎日シフトに入ってがむしゃらに働いている内に大分と間違えずスムーズに作れるようになった気がする。
「ナナー、じゃあ後頼んだからなー」
『はーい、お疲れ様でーす』
「あ、ヤッベ…！俺、ナナに言い忘れてることあったん今になって思い出したわ」
シフトの入れ替わる時間となり、同じ大学の先輩アルバイト店員であるだるまさんがバックヤードまで移動しかけるなりドア前でピタりとその足を止めた。
『……？』
(何のこと？)
あまり意味が分からず1人キョトンと首を傾げていると、とんでもなく含みのある笑顔を浮かべて振り返っただるまさんは悪びれる素振りも見せずにしれっとこう言った。
「今日、これから新人さん来るみたいやから教育係よろしくってバッシー(船橋)が言うてたで？てな訳で、後よろしくなー！」
『え！？新人って、私もまだ１ヶ月しか働いてないペーペーなのに無理ですよー！無理無理！』
「んははっ！ドンマイナナ乙ー！じゃなー！」
『いや、逃げ足はっや…！ちょっとだるまさぁーん！』
私の肩をぽん、と叩くなり悪意ある捨て台詞を残しただるまさんはとんでもないスピードでロッカーから荷物を手に取るとそそくさと裏口から出て行ってしまったのだった。
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やよい(プロフ) - realさん» ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)閉店事件なんかすごい好きなんですよね。笑 同じ感覚の方が居てホッとしました。これからも頑張りますね！ (10月7日 8時) (
レス) id: 65ead64792 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - めっちゃ面白いです！わたしもlrnの閉店事件好きなので嬉しいです！更新楽しみにしてます(*^^*) (10月4日 21時) (レス) id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2023年9月26日 20時
