始 ま り は 軽 率 に / Y O U ページ7
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それは以前、私が挿絵を担当した小説の購入特典として
書き下ろさせてもらったイラストがプリントされた
所謂、非売品でちなみに、正方形の付箋タイプ。
ナナさんも記念にどうぞ、と言われて
有難く頂いたまでは良かったものの
なんとその量、ダンボール一箱分。
一人暮らしにこの量は、
さすがに多すぎませんか？
と、小さなメモ用紙の使い道に
困り果てた末、思いついた策がこれだった。
それでも、そのおかげなのかこれまで配達員として
悪い評価はまだ付いたことが無かったので
これまでずっと継続してやっていたのだけど…
「あの、ごめんなさい！もしかして迷惑でしたか…？」
『…えっ？』
話の内容を理解したと同時に浮かび上がってきたのは
そんな不安と疑念だった。
お互いの個人情報等は勿論のこと、
これまでに個人的な感情を込めたメッセージ等は
一切書いたことも無かったとはいえども
人によって捉え方は様々だ。
もしかしたら、私が良かれと思って付けていた
このメモのせいで知らない内に彼を困らせていたり、
嫌な気持ちにさせてしまっていたのかもしれない。
そう思うと、何だかいたたまれなくて。
罪悪感から胸がチクチクと、痛くなっていく。
どうやら無意識に落ち込んだ表情をしていたみたいで
私と目が合った途端に、気まずそうな顔をした彼。
だけど、次の瞬間___
『いや、マジで、迷惑とか思った事一度も無いっすよ！』
ボソッ…
『てかむしろ、もっと書いてくれんかなって思うくらいには
毎回楽しみにしちゃってんのやから、こっちは…』
「え？ごめんなさい、聞き取れなかったから、もう一回…」
『あっ、いや、今のは完全に独り言なんで。大丈夫っす…』
「あ、そうですか…」
とりあえず彼から聞いた話をまとめると、
まぁ、ひとまず迷惑って訳ではないらしい。
だけど、そうなると疑問が残る訳で。
じゃあ、なんで私は呼び止められたんだろう？って
何度考えても、その思考に行き着いてしまって
しばらく一人でぼけーっとしながら頭を抱えていたものの、
「…えっ、嘘もうこんな時間！？」
「ヤバいヤバい、バイト遅刻しちゃう！」
エントランスの壁に備え付けられていた時計が
たまたま視界に入って、ハッとさせられた。
いつの間にこんな時間になっていたのか、
気付いたらバイトの時間がもうそこまで迫っていた。
咄嗟に口から出ていたそんな言葉に、
すかさず反応したのは目の前に居る銀髪の彼で…
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やよい(プロフ) - 凛さん» 素敵とか言って貰えて本当に嬉しいです。感謝！笑 このお話、長くなりそうなのでのんびり付いてきてくださいね^^ (2022年10月4日 19時) (
レス) @page36 id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 作品が素敵すぎて完全に沼です笑 二人の絡みが大好きです❤ (2022年10月2日 23時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - nonさん» こちらこそ有難いお言葉です！一度お話書き始めると止まれないタイプなので、無理せずやっていきますね！笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 音翔さん» ありがとうございます！思い付きで始めてオチも何も決めて無いですが、完結できるように頑張りますね！ (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 素敵な小説読ませて頂いてありがとうございます！めちゃくちゃドキドキします！更新が待ち切れないですが、お忙しいとの事体調等お気をつけてくださいね！楽しみに更新待ってます！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page25 id: 0a181b56cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2022年9月27日 23時
