始 ま り は 軽 率 に / Y O U ページ6
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「……え？あっ、いや、そんな、こちらこそ」
最初は怒られるのかなって、気負いしていたせいか
一気に拍子抜けしてしまったからなのか
呆気に取られて、こんな雑な返ししか出来なかったけど…
それに、なんだろう、さっきから
すごく不思議な感覚だ。
初対面なのに初めて会った気がしないっていうか、
まるで身内と話してる様な、そんな気分になる。
喋り方が独特だから？というより、
私の地元の方言とよく似ているせいかな。
彼の言葉は、何だか聞いていると温かみを感じる。
もしかしたら、だけど、、
この男性も私と同じ三重出身なのかも。
なんて、ぼんやり思いながらも
しばらくそっと男性の様子を見守っていると、
ようやく落ち着いたのか初対面のその男性は
私の方に視線を向けるなり、真っ直ぐにこちらを見据えると、
『実は、なんて言うか、その、ちょっと…』
『お姉さんに聞きたい事があって、良いっすか？聞いても…』
と、意を決した感じで男性はそう言った。
特にクレームって訳でも無さそうだし、
この際もう何でも有りかと開き直ってみる事にして…
「…聞きたいこと、はい、何でしょう？」
『いや、何時も付けてもらってるこのメモって、
お姉さんがわざわざ何時も書いてくれてんのかなぁって…』
「え、はい。そのメモは私が書いたやつですけど…」
『あー、ねっ？やっぱ、そうっすよね？』
「はい、えっと…？」
『でね、こっからが本題で。それがその、何ていうんかな』
「………？」
『これって、どんな人が書いてんのやろ、って
密かにずっと気になってたんすよ、俺…』
「ああ、なるほど！」
『でも、たったそれだけの事でわざわざ呼び止めんのも
ちょっと違うよなぁ、って思ってて。
それでその、散々迷った結果こうなったっていう…
そんな感じなんで、はい。』
「あー、そういう事でしたか。やっと理解しました！」
『ははっ！なんか、俺マジでやってる事キモいっすよね。
いや、マジですいません、ごめんなさい！』
「いえいえ、そんな、全然気にしないでください！」
少し皺の寄ったメモを大事そうに握りしめたまま
淡々とこれまでの経緯を説明してくれていてる間も、
わざわざ呼び止めた事に申し訳無さを感じてなのか
ずっと苦笑いだったものの、それでも気さくな感じで
それでいて丁寧に理由を話してくれた。
彼の手に収まっている数枚のメモ用紙。
それは、これまで私が配達時に
商品と一緒に添えていた物で間違いなかった。
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やよい(プロフ) - 凛さん» 素敵とか言って貰えて本当に嬉しいです。感謝！笑 このお話、長くなりそうなのでのんびり付いてきてくださいね^^ (2022年10月4日 19時) (
レス) @page36 id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 作品が素敵すぎて完全に沼です笑 二人の絡みが大好きです❤ (2022年10月2日 23時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - nonさん» こちらこそ有難いお言葉です！一度お話書き始めると止まれないタイプなので、無理せずやっていきますね！笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 音翔さん» ありがとうございます！思い付きで始めてオチも何も決めて無いですが、完結できるように頑張りますね！ (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 素敵な小説読ませて頂いてありがとうございます！めちゃくちゃドキドキします！更新が待ち切れないですが、お忙しいとの事体調等お気をつけてくださいね！楽しみに更新待ってます！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page25 id: 0a181b56cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2022年9月27日 23時
