＿＿Secretive. (秘密主義者) #1 / drm

近 く て 遠 い / D R M ページ38

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そこまで言ったところで、またありさかが何か1人で
ぶふっ、て吹き出してきたから…




『もうお前、ほんまに何なん！？マジでなに！？』




そうやって勢い良く突っ込んでみたら
少しして、またゲラゲラ笑い出すわけ、ありさかが。
だから俺もまためっちゃイラっとしてたんやけど、
ひとまず黙ってありさかの動向探ってたら…




「いや、お前さっきまた自分から墓穴掘ってたよ。
結構おっきな穴掘ってた気するけど、気付いてるか？」



『え゛っ、嘘やろ、ほんまに分からん！俺、何て言うてた？』



「んー、何やったかな。あー、そうそう、確か…
俺に相談するぐらいなら、なんとかかんとか〜！言うてたわ」



『おい、マジか！俺マジでそん時クッソ意識無かったって。
え、ほんまに俺、自分の口からそんなん言うてた？』



「おー、そうや？めっちゃ言うてたぞ、だるま。
いっそ潔く当たって砕けてやるわー！とかな、あっははは…！」




そうやって、また馬鹿みたいにゲラゲラ笑い出すんよ。
こいつ、ほんまに後で何らかの方法でボコしたるからな。



てか、俺の口から言うてたって、マジで何？
知らんて、ほんまに。俺がそんなん知るか、ボケ！



もうほんまにアカン、無理や。
俺のHP削られまくって、残り1ミリも残っとらんわ。
こうなったらしれっとDiscord退出するか？
いっそのこと。



とか、思うくらいには追い詰められてたと思う。
無駄にマウス指でカチカチとかしちゃったりなんかしながら
手が滑ったって言い訳にするか悩んでたら



しばらくしてありさかが＿＿




「で、そのナナさんとは一体どういったご関係で？」




とか、またゴリ押しで聞いてくんのやから。
ホンマにたまったもんじゃない。




『なぁ、お前にそれ話した所で俺に何かメリットあるか？』



「まぁ、あるっちゃある。絶対、とは言いきれんけど」



『あっははは…！いや、ホンマかよ！絶対無いやろ』



「あっ、お前なぁ！とりあえず聞く耳持てって、なぁ！」




ありさかの口から恋バナとか、そんなん聞いた事ねぇやろ。
そんな恋愛初心者枠のアドバイス聞いて、
俺に何をどうしろっていうの？



いや、アカン。
今のは俺にも盛大なブーメラン刺さるやつや。



だって俺、物心ついた時からずっとゲームばっかで
恋愛なんて、これまでほぼ無縁な人生やったからな。



まぁ、そんな事はありさかに聞かれても
俺の口からは絶対言わんけどね。





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