＿＿Secretive. (秘密主義者) #1 / drm

近 く て 遠 い / D R M ページ37

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『…はっ？いや、はぁ！？ナナって誰やねん、それ！
全然知らん、マッジで聞いた事もねぇわ！』



「いや、お前めっちゃキョドってるやん！あははは…！
言い訳すんなって、見苦しいぞ、だるまー？」



『ちょ、違う違う違う！それは、ほんまに違うわ！
マジで何やねん、きっしょ！お前マジでキモすぎやって！』



「お前必死すぎて、逆に怪しなってるって！あははっ…！
あー、もう瀕死やからそんな事も分からんか。んふっ！」



『…だはっ！ちょ、これ以上はほんまに勘弁してくれんか？
ほんまに頼むわ。なぁ、ありさか？俺いまマジで頼んでる！』




さすがに誤魔化し方下手すぎて笑えん、何やこれ。
ありさかが俺を知りすぎてるってのもあるけど
にしても、さすがに酷すぎやろ。



めっちゃキョドって早口なるわ、目泳いでるわ
あたふたしてパソコン前に残ってた飲みもん零すわ。
もう散々やて、ほんまに勘弁してくれ。



パソコン画面に向かって頭を下げながら
1人で苦笑いを浮かべたままガチトーンでそう言えば
ありさかは一頻りゲラゲラ笑った後、咳払いをして…




「とりあえず、まぁ、だるまがそこまで言うなら黙っとこか？
でも、さっきのお前マッジでダサかったぞ。ふふふ…！」



『いや、うるっさ！マジで１回死んでくれよ。頼むからぁ！』



「あははっ！ちょっ、ごめんて！まぁまぁ、んな怒んなや。
お兄さんがだるま君の恋愛相談乗ってあげるから！」




何度も思い出し笑いして、ずっと半笑いのありさか。
ほんまにこの流れダルいって、ダルすぎる。
挙句、ちょっと上から目線なん、ほんまに何？
クソダルいって、マジで。



もう、そこからはこれよ。
じゃんじゃん出てくる悪口のオンパレード。




『いや、ありさかさぁ、お前に相談するくらいなら
俺は、もういっそのこと潔く当たって砕けてやるって。
そんぐらい恋愛面に関しては、お前に需要無いわ』



「えっ、さすがにそれはヒドすぎん？俺、普通に泣くぞ？
てか、もう泣きますっ…！ぴぇぇん！」



『いや、だから、さっきからそのノリやめろって。
ほんまにキショいわ、ありさか。お前ヤバい奴やん』



「おまっ、〇(ころ)すぞぉ？」



『「あっはははははっ…！！」』




いや、これ、俺悪くないからね？
だって、ありさかが勝手に調子乗ってくるからさぁ…



そりゃ、普段はこいつの事めっちゃ信用してるよ。
俺みたいなんとずっと裏でも遊んでくれんのやから
ほんまに良い奴よ、これだけはマジでそう言える。
でも恋愛面に関しては、マジでうさんくさい。






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