似 て 非 な る 物 / Y O U ページ29
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いや、まぁ、別に私は隠してた訳でもないから良いんだけど。
でも、何でだるくんはそれが分かったんだろう？
やっぱり同郷の人の喋り方とか雰囲気って
何処か空気で分かるものなの？
だって、私がだるくんの時にそうだったし…？
「私もずっと思ってたけど、だるくんも三重の人よな？」
『んふっ、そうよ？俺の出身、三重よ。よう分かったね』
もしかしたら、またはぐらかされるのかなって思いつつも
少しだけドキドキしながらそう問いかけてみれば
思いのほか、あっさり認めてくれただるくんを見て
あ、この質問は聞いても大丈夫だったんだ。
何処までがボーダーなのか見極めるが本当難しいな。
とか、一人思ったりもして。
でも、今はそんな事どうでも良くて。
そっちより、たまたま同じ出身の人を身近に見つけた
その嬉しさの方が強くて、
「あー、やっぱそうやんね？ふふっ、そっかそれでかぁ。
何かずっと落ち着く喋り方やなって思ってたもん」
なんて、にこにこしながら笑ってみせれば
何故か目の前のだるくんは少し呆気に取られた様子で
私を一瞥すると、しばらくして小さく肩を震わせだして…
『ぶはっ、アカン！もうさすがに我慢出来ん、あははっ！』
「え、何なん？今のやり取りにそんな面白いとこあった？」
『いや、だから、それよ！それ！だっはははっ…！
まぁ多分また無意識なんやろうけど、
ほんまにオモロすぎやって、ナナちゃーん！』
もう我慢出来ん、と口にするなり手を叩いて
ゲラゲラ笑いだしただるくんは笑いすぎてなのか
薄らと僅かながらもその目に涙が滲んでいた。
「ねぇー、だから、何の話よ？ほんまに分からんのやってば！」
そんなに笑うほどのことあった？
なんて、未だに一人ポカン、としたままそう突っ込んで
目の前に居るだるくんに訴えかけてみれば、
『だはっ！ちょ、もう、腹痛なるからほんまにやめろってー！』
「じゃあ、だるくんが普通に教えてくれたら済む話やん！」
『あははっ！あー、もう、ほんまにダルいって！』
そこには、さらにゲラゲラと私の事を笑い飛ばしながら
ひーひー、言って目尻の涙を拭うだるくんの姿。
何をそんなに笑うことがあるんだろう？と
若干引き気味になって傍観者に成り果てていたら、
ついにだるくんが口を開いて、
『あのな、お前さっきから、ずっと方言出っぱなしやねん！』
「え、嘘や！って、あっ、ほんまや！あはは！」
方言が出てたなんて、今の今まで全然気付いてなかった。
久しぶりに同郷の人と長時間喋ってたからなのか、
ついその反動で無意識にそうなってたらしい。
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やよい(プロフ) - 凛さん» 素敵とか言って貰えて本当に嬉しいです。感謝！笑 このお話、長くなりそうなのでのんびり付いてきてくださいね^^ (2022年10月4日 19時) (
レス) @page36 id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 作品が素敵すぎて完全に沼です笑 二人の絡みが大好きです❤ (2022年10月2日 23時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - nonさん» こちらこそ有難いお言葉です！一度お話書き始めると止まれないタイプなので、無理せずやっていきますね！笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 音翔さん» ありがとうございます！思い付きで始めてオチも何も決めて無いですが、完結できるように頑張りますね！ (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 素敵な小説読ませて頂いてありがとうございます！めちゃくちゃドキドキします！更新が待ち切れないですが、お忙しいとの事体調等お気をつけてくださいね！楽しみに更新待ってます！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page25 id: 0a181b56cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2022年9月27日 23時
