始 ま り は 軽 率 に / Y O U ページ3
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そのマンションの注文者名は、後藤 神さん。
シンさんと読むのか、カミさんと読むのか。
そもそも本名じゃなくて、偽名なのかもしれない。
後藤さん(仮)は基本、置き配指定なので
マンションのお部屋の前までは行った事はあるものの
これまで1度も顔を見た事も無ければ、
会話の一言すら交わした事は無かった。
今日も依頼された商品を持ち、
マンションのエントランスで部屋番号を押せば
インターホン越しから声が聞こえるでも無く
静かに自動ドアの解除音がエントランス内に響くと
しばらくしてゆっくりと扉が開いていく。
毎度、こんな感じの静かなやり取りの末
辿り着いた部屋の前に注文されたご飯を置き、
何時も簡単なメモ書きを添えて配達終了の通知を送る。
今日のメモ書きには、
" ご利用ありがとうございました！
また何時でもご注文お待ちしています。 "
と、一言だけ簡単ではあるけど添えておいた。
UberEATSは配達員も評価されるシステムのため
何時からか、ただの自己満ではあるけれど
このような感じのメモを付けるようになった。
｢よし、これで今日の配達も終了！｣
ここ数日、後藤さん(仮)の住むこのマンションが
最後の配達となるパターンが続いているんだけど
なんとも有り難い事にここから私の住むアパートまで
自転車で10分もかからないから非常に助かっている。
それ故に、私の中での後藤さん(仮)のイメージは
勝手な事にとても好印象だった。
さて、もう配達も済んだ事だし
さっさとアパートに帰って
コンビニのバイト行く準備しないとなぁ__
なんて、ぼんやりと思いながら
エレベーターを降りてエントランスを抜けた所で
『あっ、そこのウーバーのお姉さん、ちょっと待って！』
「……え、私？」
背後から突然、そんな風に呼び止める声がして
咄嗟に振り向けばそこに居たのは若い男性の姿。
同い年くらい？に見える顔立ちと綺麗な銀髪の男性は
少し息を切らせた様子でこちらに駆け寄ると、
『あーっと、その、なんか、すいません』
『こんな、突然呼び止めちゃったりして…』
苦笑いで誤魔化すようにそんな言葉を口にすると
私の前で立ち止まるなり、少し気まずそうな顔を浮かべながら
ゆっくりと視線をこちらへ向けた。
「…いえ、それは全然大丈夫ですけど」
「あっ、もしかして私、配達先間違えてましたか？」
当然ながら顔見知りなんてことは無い。
となると、何故呼び止められたのかなんて
それ以外に理由も思い付かなくて
申し訳無さから慌てて口にしたその一言に、
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やよい(プロフ) - 凛さん» 素敵とか言って貰えて本当に嬉しいです。感謝！笑 このお話、長くなりそうなのでのんびり付いてきてくださいね^^ (2022年10月4日 19時) (
レス) @page36 id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 作品が素敵すぎて完全に沼です笑 二人の絡みが大好きです❤ (2022年10月2日 23時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - nonさん» こちらこそ有難いお言葉です！一度お話書き始めると止まれないタイプなので、無理せずやっていきますね！笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 音翔さん» ありがとうございます！思い付きで始めてオチも何も決めて無いですが、完結できるように頑張りますね！ (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 素敵な小説読ませて頂いてありがとうございます！めちゃくちゃドキドキします！更新が待ち切れないですが、お忙しいとの事体調等お気をつけてくださいね！楽しみに更新待ってます！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page25 id: 0a181b56cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2022年9月27日 23時
