表 と 裏 / Y O U ページ47
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とりあえずウーバーの配達も無事に終わって…
会話も一段落した事だし、そろそろバイトもあるから
渋々ながらも、そろそろ帰ろうかなって
なんとなく私がそう思い始めた時に、
『なぁ、その手の怪我どうしたん？』
ふと、目に付いたのか私の右手を指さして聞いてくる。
実はさっき配達途中に、狭い道路で車とのすれ違いざま
私の自転車とぶつかりそうになって、それで咄嗟に避けたら
自転車がよろけた拍子に電柱に右手をぶつけたっていう…
そんな情けないエピソードが隠されてたんだよね。
勿論、だるくんのウーバーのご飯は死守したから
多分ご飯も片寄ったりはしてないはず…
「…って、こと。そんな怪我も大した事無いから大丈夫だよ！」
うん、本当にちょっとゴツン、てしただけで
最初はちょっと地味にじんじんしてて痛かったけど
段々と痛みも引いてきた気がするから、湿布とか貼れば
明日には多分、漫画とかも書けると思うし…
そう思って、にこにこしながら答えたのに
何故だか当事者じゃないだるくんの方がやけに不満そうで、
「え、っと…？なに、どうしたの？顔が怖いよ？」
何時も比較的、笑ってる姿の多いだるくんにしては珍しく
笑顔を封印して真逆の不満顔を見せたまま
その場で動かずにただ黙って、無言を貫いていた。
だけど、しばらくして…
『よし、手当するか。ちょっとこっち来れる？』
ぱしっ、と素早く掴まれたのは私の左手の方で。
怪我した方は避けてくれる辺り、やっぱり優しいと思う。
だけど、そこから足早にマンションの中突き進んで歩く彼に
引っ張られるようにエレベーターの中に載せられた所で
私も段々とこの後の状況を理解してきて、
「手当とか、別にそんな大袈裟な怪我でも無いから良いって！」
『絶対アカン、さすがに俺も許せんわ。そんなん』
「本当に、そこまでの怪我じゃないのに…」
『いや、普通に気付かんか？その手、めっちゃ腫れてるで？』
「でも、さすがにそこまでしてもらうのも悪いし…」
エレベーターという密室で初の二人きりのシチュエーション。
本来ならドキドキするところなのに、状況は最悪で。
手当したいだるくんと絶対させたくない私との間で
謎のほこたて対決が開幕してしまった訳で…
お互いに一歩も譲らない戦いの末、最終的に先にキレたのは、
『あー、アカン。ヤバいわ、俺ほんまにキレそう。
さっきから聞いとったら、ごちゃごちゃ文句言いやがるし…
こういう時はなぁ、黙って俺に甘えとけばええねん！』
まぁ勿論、見て分かる通り、だるくんの方だった。
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やよい(プロフ) - 凛さん» 素敵とか言って貰えて本当に嬉しいです。感謝！笑 このお話、長くなりそうなのでのんびり付いてきてくださいね^^ (2022年10月4日 19時) (
レス) @page36 id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 作品が素敵すぎて完全に沼です笑 二人の絡みが大好きです❤ (2022年10月2日 23時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - nonさん» こちらこそ有難いお言葉です！一度お話書き始めると止まれないタイプなので、無理せずやっていきますね！笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 音翔さん» ありがとうございます！思い付きで始めてオチも何も決めて無いですが、完結できるように頑張りますね！ (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 素敵な小説読ませて頂いてありがとうございます！めちゃくちゃドキドキします！更新が待ち切れないですが、お忙しいとの事体調等お気をつけてくださいね！楽しみに更新待ってます！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page25 id: 0a181b56cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2022年9月27日 23時
