疑 心 暗 鬼 / D R M ページ22
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あの後、肩を軽く叩かれたってだけで
大袈裟なほど驚いた俺の姿を一頻り笑いのネタにして
笑いまくってる彼女を見て、少しだけホッとして。
やっぱ、考えすぎっていうか
ただの思い違いやったんかもなって気がしてきて
何となくまた警戒心を弱めだした時に…
ファイルをお客さんの俺に拾わせた事が申し訳ないと
苦笑いを浮かべたまま話した彼女は
また、そこで俺を疑心暗鬼させるような言葉を口にした。
「まぁ、でも後藤さんは仮にもお客さんな訳で…」
『ああ、なるほどね？そういう感じか、って、え？』
「えっ？」
いや、後藤さん、って。
それ、毎回ジャスパーが俺を呼ぶ時の名前やん。
何で、その事をお姉さんが知ってんの？
『いや、待って。なに、その、後藤さんってやつ…』
あかん、また俺どっかで疑い出してる。
こんな探り入れるみたいな言い方しちゃってるし
お姉さんからしたら、明らかに今の俺
めっちゃ嫌な奴に映ってんのやろな…
「何って、あの、ウーバーの登録、後藤神ってなってたので…」
自分でも無意識に少し声のトーンが下がったのが分かって
ついつい、見定めるような目線を向けてしまう俺に
最初は彼女もめちゃくちゃ戸惑ってたみたいやけど、
ゆっくりながらも、そうやってちゃんと弁解してくれた事で
ようやく腑に落ちた＿＿＿
『あー、それでか。なるほどな…』
とんでもなく強ばっていた顔付きも少しだけ解れたものの
あからさまにホッとしてる自分にも嫌悪感が湧いてくる
明らかにこの場の空気を害したのは俺の方やのに
彼女はしきりに気を遣ってくる素振りを見せて
「あの、ごめんなさい、勝手に名前とか呼んじゃって…」
終始、苦笑いを浮かべながら話す彼女が
あまりにも痛々しいというか、いたたまれなかった。
だって、そんな姿目の前で見せられたら
もう俺だって苦笑いするしか術が無いやん…
ほんの一瞬でも、彼女のことを疑いかけた自分が
とんでもなく憎らしく思えてきて…
『あー、違うから。別にその、名前呼ばれたから
俺が怒ったとか、そんなん事じゃ無くって…』
『ただ、後藤さんって誰やろ？って思ったら
一瞬、頭ん中が？マークになったってだけで…』
こんなふざけた弁解しか出てこんのやから
お前ほんまに大概にせぇよ、って
頭の中で密かに自分のことぶん殴ってやったわ。
だってさ、彼女はこんなにも真摯な態度で
真面目に俺と向き合おうとしてくれてんのに
さっきから俺ふざけてばっかりやん。
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やよい(プロフ) - 凛さん» 素敵とか言って貰えて本当に嬉しいです。感謝！笑 このお話、長くなりそうなのでのんびり付いてきてくださいね^^ (2022年10月4日 19時) (
レス) @page36 id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 作品が素敵すぎて完全に沼です笑 二人の絡みが大好きです❤ (2022年10月2日 23時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - nonさん» こちらこそ有難いお言葉です！一度お話書き始めると止まれないタイプなので、無理せずやっていきますね！笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 音翔さん» ありがとうございます！思い付きで始めてオチも何も決めて無いですが、完結できるように頑張りますね！ (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 素敵な小説読ませて頂いてありがとうございます！めちゃくちゃドキドキします！更新が待ち切れないですが、お忙しいとの事体調等お気をつけてくださいね！楽しみに更新待ってます！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page25 id: 0a181b56cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2022年9月27日 23時
