Luv ur Voice # YG

Bad memory # YG ページ23

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「ヤァ、もう、そろそろ良い…｣



部屋がすっかり静まり返ったのを見計らって
恐る恐るゆっくりと振り返ってみれば、





「……ん、zzZ」





いつの間にかしっかりと布団を被って
能天気なナナは眠りに就いていた。





｢…ああっ、진짜(チンチャ)！｣




こいつ、
マジで酒癖悪すぎだろ！





無駄にドキドキして期待した俺が馬鹿だった。
すやすやと寝息を立てて眠るナナの姿を見て、
馬鹿みたいに変なところに入っていた力が抜けて
妙な脱力感に襲われた。





「……んん、ふふっ、zzZ｣



「おい、爆睡かよ…｣





こいつには危機感とか、
そういう意識は皆無なのか？




なんて、さすがに疑いたくなるほど
気持ちよさそうにすっかり眠りこけているその姿に
もはや呆れて溜め息しか出てこなかった。




だけど、そんな飾らない
まぁ、だらしないとも言うけど…




とにかく、そんな彼女の無邪気な姿に
相変わらず心揺さぶられたのは確かな事実で





『貴方の声は聞いてて心地よいし、』



『何か好きかも、落ち着く…』



「だったら、耳元で言ってやろうか？」




眠っている彼女のベットの端に座って、
体を少し傾けながら耳元に顔を寄せると
布団から僅かに出ている手を取り握りしめる。



華奢な彼女らしい白く細長い指のラインを
じっ、と眺めて思う事はただ一つだけ＿＿





「ヤァ、ナナ…」



「俺は、今もまだお前の事が好きだ｣










Luv ur Voice


Capter 03 / Bad memory



Side : # Min Yoon-gi)









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